血管撮影検査

概要

 血管造影検査(Angiography)とは、血管内に細い管を挿入し、その管から造影剤を注入して血管だけを写す検査です。その管はカテーテルといい、通常足の付け根付近から血管に挿入します。挿入したカテーテルの先端を目的部位まで進めていき、そこで造影剤を注入します。この造影剤はX線撮影をするとよく写るため、そこから先の血管がはっきり見えるようになります。

 近年では撮影装置や画像処理機器、カテーテルの開発により、検査と平行して治療も行えるようになりました。カテーテルを使って狭くなった血管を拡げたり、腫瘍を栄養している血管に抗がん剤などの薬剤を注入したり、脳動脈瘤の場合は、金属製のコイルを動脈瘤の中に詰めてしまい破裂を防ぐという治療も行われています。

 また、血管造影による検査や治療を行う際、患者さんは足の付け根の小さな傷だけで済むので体に負担がかかりません。このように手術を行わず、低侵襲に様々な検査、治療が行われています。
頭部
頭部
頭部
頭部
頭部
頭部
心臓
心臓
心臓
心臓
腹部
腹部
腹部
腹部
血管撮影検査の順序
1.1階の血管撮影検査室(8番、19番、20番)で検査を行います。

2.外来の方は検査衣に着替えていただくこともあります。

3.血管撮影装置の寝台に仰向けに寝ていただきます。

4.担当の医師が、通常は患者さんの足の付け根付近から管を挿入して、
  検査が始まります。

5.撮影中は身体を動かさないでください。医師・看護師・放射線技師が
  側にいますので、検査中何かあれば体を動かさずに声をかけてください。
  また、数回、息を止めていただくことがあります。

6.検査終了後は数時間、安静にしていただきます。




血管撮影検査の時間
患者さんにより異なりますが、15分〜120分間程度です。
 (検査内容、治療内容により大きく異なります)



血管撮影検査の造影剤について
 検査の目的によっては造影剤を使用することがあります。造影剤を使用することによって血管や病巣がわかりやすくなり、より正確な診断が可能になるためです。

 血管撮影の造影剤はヨード造影剤で腕の静脈から約100mlを注入します。このとき少し身体が熱く感じることがありますが、すぐに消失するので心配ありません。その他、まれに副作用が生じる場合があります。

 症状は、発疹、吐き気、かゆみのような軽症のものから、ショックにいたるものまで様々あります。しかし、造影剤使用時は放射線科の担当医師、看護師が患者さんの状態を観察しており、副作用が生じたときにはすぐに適切な処置がとれるようにしております。また、造影剤は腎臓から尿中に排泄されるため検査後は水分を多めに摂るようにしてください。

 なお、次の項目に当てはまる場合は、造影剤を慎重に投与する、もしくは使用しないで検査することもありますので検査前にお知らせください。


 ・以前に造影剤を使用して副作用を生じたことがある
 ・アレルギーがある
 ・喘息(ぜんそく)がある
 ・腎臓の病気がある
 ・重症の甲状腺疾患や心臓病、肝臓疾患がある
 ・テタニーがある
 ・マクログロブリン血症、多発性骨髄腫と診断されている
 ・褐色細胞腫と診断されている

まれですが、検査終了後、時間が経過してから副作用が生じることがあります。
 何か異常があれば放射線診断科 外来(内線55640)までご連絡ください。