腫瘍内科Division of Medical Oncology

概要

診療内容・特色

腫瘍内科は消化器腫瘍(消化管、肝胆膵)、血液腫瘍、希少がん(骨軟部肉腫を含む)、原発不明癌、頭頸部癌に対する最新かつ最良のがん薬物療法を提供しています。また、消化器疾患に対する内視鏡診断・治療にも注力しています。さらにゲノム情報を駆使した治療戦略(個別化がん治療)でがん種(臓器)横断的がん薬物療法を実践すると同時に、固形がんに対する新規がん免疫細胞療法の開発を進めています。

拡大内視鏡を用いた早期消化管癌(食道癌・胃癌・大腸癌)の診断および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)をはじめとする低侵襲治療、カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡による小腸病変の診断・治療を行っております。また胆管・胆嚢・膵臓疾患に対する超音波内視鏡(EUS)による診断、EUS-FNA(穿刺細胞組織診)ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を用いた診断・治療、さらに閉塞性黄疸(胆管が閉塞して黄疸となる状態)や腹腔内膿瘍に対して消化管を経由して治療を行うinterventional EUSも積極的に行っております。消化管および肝胆膵領域の進行癌に対しては免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を含めた最適と考えられる薬物療法を行いながら、がん遺伝子パネル検査を積極的に行い、遺伝子変異に合わせた個別化治療も実践しています。

悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液腫瘍に対する治療も末梢血幹細胞移植を併用した化学療法を行うことはもちろん、新たな分子標的治療を積極的に導入しています。

専門分野

消化器腫瘍(胃、食道、小腸、大腸、肝臓、胆管胆嚢、膵臓)、血液腫瘍、骨・軟部肉腫、原発不明癌など

主な検査・医療設備

上部(食道、胃、十二指腸)内視鏡、下部(直腸、大腸)内視鏡、ダブルバルーン法小腸内視鏡、 ERCP 、超音波内視鏡(上部・下部消化管、胆管胆嚢、膵臓)、IT ナイフなど粘膜剥離術器具、アルゴンプラズマ焼灼装置、ドップラー超音波、 CT 3D-CT MRI MRCP 、肝生検、消化管用内視鏡的ステント挿入・バルーン拡張術、骨髄検査、染色体・遺伝子検査、造血幹細胞移植、アフェレーシス血球分離採取装置