婦人科Division of Gynecology

お知らせ

概要

診療内容・特色

産婦人科学の守備範囲は広く、女性の一生にわたる医学・医療と言うことができます。また、平均寿命の延長により女性のライフサイクルの変化は産婦人科医療にも大きな影響を与えており、患者様に期待される医療も時々刻々変化しております。そのため当科では、変化しつつある情勢の生活を通じてのあらゆる悩みに対処できるようきめ細やかでかつ高度の診療を目指しております。

札幌医大附属病院婦人科診療は、婦人科がんをはじめ子宮筋腫や子宮内膜症などの良性疾患まで幅広く診療しております。特に子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍手術や化学療法は全国でも指折りの治療症例数を誇ります。出産前の婦人のがんに対し、広汎子宮頸部摘出術や体がんに対するホルモン療法なども多数症例があります。良性疾患では子宮内膜症・鏡視下手術外来を通じて、子宮内膜症や子宮筋腫をはじめとした良性疾患の低侵襲性手術に精力的に取り組んでいます。

札幌医大婦人科の特色として開設以来、腟式手術に積極的に取り組んでいます。開腹をしないで子宮を摘出する腟式子宮全摘出術では全国でトップの手術症例を有しております。
 
悪性疾患・手術件数(婦人科)
  • 子宮癌(子宮頸癌・体癌):年間約 200例(0期症例含む)
  • 卵巣癌 他:年間約50例
  • 手術件数:年間約800例

主な検査・医療設備

子宮頸癌、子宮体癌の温存療法
進行症例を含めて、適切な治療前診断に基づき妊孕性温存を希望されるかたには、可能な限り子宮温存療法を行い、希望に応じて産科周産期科との連携で、その後の不妊治療、妊娠・周産期管理をおこなっております。
卵巣癌、子宮体癌
卵巣癌、子宮体癌はホルモン受容体や遺伝子異常を伴っていることがあり、それらの情報も活用して、術後再発・再燃防止を目的に化学療法やホルモン療法などにより良好な成績を得ております。また近年は全国の大学・大病院と密接に連携し、手術・化学療法を様々な形で組み合わせた治療をおこなっており、常に国内最先端の医療を提供しております。
子宮頸癌
局所進行例、再発例には術前化学療法、放射線併用化学療法など集学的治療により治療効果を高める努力をおこなっております。また手術では、国内でいち早く腟式広汎手術を始めとして低侵襲手術を推進し、良好な成績を得ております。
良性疾患
年齢や将来の妊娠を希望されるかたには、可能な限り温存治療を提供しております。
(例)子宮筋腫に対するホルモン療法、筋腫核出術、腹腔鏡下手術 など。