臨床工学部Clinical Engineering Ofiice

概要

臨床工学部の紹介

近年、医学の進歩に伴い医療機器も大きく進歩し、今日では医療機器なくしては、日常の医療は成り立たないと言っても過言ではありません。しかし、医療機器はその進歩と同時に複雑になっていきました。特に生命維持装置などの医療機器は、正しく操作しなければ、かつ正常に動作しなければ、治療に役立たないばかりか、危険な状況となってしまいます。

そこで、昭和62年、臨床工学技士法が整備され、高度化・複雑化した医療機器の専門家として臨床工学技士が誕生しました。

臨床工学技士は、生命維持装置をはじめとした医療機器の操作・保守管理を主な業務とした国家資格を有する医療従事者です。当院では21名の臨床工学技士が配置されており、日々、診療・治療補助業務に従事しております。

臨床工学技師の業務内容

臨床工学技士は医師や看護師とチームを組んで下記のような業務の中で『生命維持管理装置の操作や各種医療機器の保守・点検』を行います。

  • 集中治療・救命救急・小児集中治療業務
    • 補助循環装置、除細動器をはじめとした各種監視装置など(エクモカー含む)。
  • 手術室業務
    • 人工心肺のほか、電気メス、内視鏡手術器、手術用ナビゲーション装置、手術支援ロボット、術中モニタリングなど。
  • 心・血管カテーテル業務
    • 心血管カテーテル検査・治療、電気エネルギーの負荷など。
  • 血液浄化業務
    • 血液透析療法や血漿交換療法などの急性血液浄化業務。
  • 呼吸療法業務
    • 人工呼吸器、ネーザルハイフローをはじめとした酸素療法に関連する機器など。
  • 高気圧酸素療法業務
    • 高気圧酸素治療装置を用いて治療を行う業務。
  • ペースメーカ・植込み型除細動器業務。
    • 体外式・植込み型ペースメーカ、植込み型除細動器など。
  • 医療機器管理業務
    • 輸液・シリンジポンプや治療機器、診断装置、測定機器などの医療機器保守・点検業務。

学会認定資格

当院では21名の臨床工学技士が配置されておりますが、我々は国家資格 臨床工学技士の他にも、学会認定資格である体外循環技術認定士、呼吸療法認定士、透析技術認定士や第一種・第二種ME技術実力検定等を有しており、安全な診療・治療補助を行う為に日々自己研鑽に努めております。

組織図

業務の様子