検査部Division of Laboratory Diagnosis
概要
- 臨床検査とは、患者さんから採取した血液や尿、便などを調べる「検体検査」と、心電図や超音波検査などの患者さんを直接検査する「生理検査」に分けられます。
- 検査部は検体検査を担当する9の係(血液検査係、輸血係、尿検査係、生化学検査係、細菌検査係、血清検査係、免疫化学検査係、遺伝子検査係、緊急検査係)と、生理検査を担当する2つの係(超音波検査係、生理機能検査係)から構成されています。
- 毎日1万数千件に及ぶ検査情報を提供し、病気の診断や治療効果の判定に役立てられています。
- 緊急検査、輸血検査及び細菌検査は365日24時間体制で対応しています。
- 緊急検査や診療前検査の結果報告は、採血から1時間以内を目途としています。
検査部の紹介
ISO15189への取り組み
検査部と病理部は、臨床検査室の国際規格であるISO15189 :2012の認定(認定番号:RML02900)を2022年6月24日に取得いたしました。このことにより、臨床検査室として国際的規格に準じることになり、さらに品質方針である患者と医療スタッフに質の高い検査サービスを提供することができると認証されました。
今後もこの国際規格を遵守し、精度の高い検査結果を診療医、患者に提供する事はもちろん、各診療科の臨床研究及び治験等にも寄与できるものと考え、ISO15189を取得している検査部・病理部として札幌医科大学附属病院に貢献していけるよう努力して参ります。
今後もこの国際規格を遵守し、精度の高い検査結果を診療医、患者に提供する事はもちろん、各診療科の臨床研究及び治験等にも寄与できるものと考え、ISO15189を取得している検査部・病理部として札幌医科大学附属病院に貢献していけるよう努力して参ります。
品質方針
札幌医科大学附属病院理念・基本方針に基づき検査部・病理部(以下検査部門)では、患者と医療スタッフに質の高い検査サービスを提供するために、以下の品質方針を定めます。
- 患者、医師のニーズに則した検査サービスの品質確保に努め、高度先進医療に貢献するとともに、優れた人材の育成を行います。
- ISO15189の要求事項に適合したサービスを提供するために品質目標を定めます。
- 検査部門の運営に関わる全職員は、品質マニュアルを理解し方針に従い、業務を実施します。
- 品質マネジメントシステムを運営維持させるために、業務改善を継続的に行います。
- 品質維持のために、年1回以上のマネジメントレビューを行います。
各検査係の紹介
血液検査係 | 血液検査係では、白血球数や赤血球数、ヘモグロビン濃度などの血球数算定検査、白血球分類、骨髄検査、凝固検査、フローサイトメトリーなどの検査を行っています。 |
---|---|
輸血係 | 輸血は、赤血球や血小板、凝固因子の機能低下あるいは不足した時に、それらを補充する目的で行われます。輸血は迅速かつ安全に行う事が求められます。 輸血係では、血液製剤を適正に管理し、全ての患者さんに安全で適正な輸血療法を行えるよう尽力しています。 |
尿検査係 | 尿検査を中心に、尿糖、尿蛋白、尿中の細胞成分などを検査します。 また、尿以外にも糞便、体液、脳脊髄液の検査も行っています。 |
細菌検査係 | 病原体の検出や抗生剤の効果判定、また院内感染対策検査などを行っています。 |
生化学検査係 | 肝機能や腎機能、血糖、コレステロールなど化学成分を中心に検査をしています。 |
血清検査係 | 感染症の抗体、薬物の血中濃度測定などの検査を行っています。 |
遺伝子検査係 | 病原体のDNAやRNAなどを検出する遺伝子検査を行っています。 |
生理機能検査係 | 心電図、脳波、呼吸機能検査などの患者さんに直接装置を装着し、身体の状態を把握する検査を行っています。 |
超音波検査係 | 心臓や腹部、甲状腺や乳腺などのエコー検査を行っています。 |