病院長あいさつ
札幌医科大学附属病院 病院長 渡辺 敦
札幌医科大学附属病院は、患者の信頼と満足、安心感を大切にし、安全で質の高い医療を提供することを基本理念としています。また、高度な先端医療の研究・開発に取り組み、人間性豊かな優れた医療専門職を育成し、北海道の地域医療に貢献することを使命としています。さらに1)サービスの向上、2)患者さんの人権尊重、3)高度な診療と臨床研究、4)教育と人材育成、5)地域連携と支援の5つの基本方針を明確に掲げています。
札幌医科大学附属病院は、地域がん診療連携拠点病院及び災害拠点病院として指定されており、高度救命救急センターを設置し周産期母子医療センターとして認定されています。現在、30の診療科と21の部門を持ち、853の病床を有しており、わが国でもトップレベルの医療者と高度医療機器を兼ね備えています。これらの背景を活かし、高度な医療の研究と実臨床を提供しており、北海道はもちろん、日本各地や海外で活躍する多くの医療専門職を輩出しています。特に、北海道の地域医療において、卒業生や研修修了者が貴重な医療者として重要な役割を果たしています。
今後は、チーム医療を深化させた集学的な医療、ICTの活用による働き方改革、ハイブリッド機器や手術支援ロボットを用いた精度の高い診療、神経領域を中心とした再生医療、ゲノム・遺伝医療、診療ネットワークの強化などを進めていく予定です。また、遠隔診療や診療支援、教育の分野でも発展を目指します。
令和6年9月に病棟増改築が完了し、私たちは新たな一歩を踏み出そうとしています。医療人として正面からヒトと向き合い、傷病への適切な医療・看護により、患者さん、関係者、医療者とも皆で幸せを得るために、新たな附属病院としての歩みを始めます。
未来に向けて、附属病院は地域に信頼され、病院スタッフ一同、人々が健やかに過ごすことのできる安心社会の実現に向けて、そのスタートを切りたいと思います。
未来に向けて、附属病院は地域に信頼され、病院スタッフ一同、人々が健やかに過ごすことのできる安心社会の実現に向けて、そのスタートを切りたいと思います。