札幌医科大学附属病院

 このページをご覧になっている妊婦さんは、何かしら赤ちゃんにとって心配なことを指摘されている妊婦さんが多いことと思います。
中には妊娠したことによる喜びから、突然の悲しみに暮れている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この先ご夫婦でどのような判断をするか、正確な情報を頼りに考えて行かなければなりません。
このページでは、羊水マイクロアレイ検査についてご説明します。

羊水マイクロアレイ検査を検討すべき状況として

• 超音波検査で赤ちゃんに何かしらの異常(NT肥厚や複数の形態異常など)を指摘された
  
• NIPTなどの検査で染色体異常を疑う結果となった

上記のような際が挙げられます。
「自分が対象になるかも」と思った方は、主治医の先生に相談するとともに、下の文書に目を通して下さい。

検査の流れとしては
・上記に当てはまる場合、主治医を通して当院の出生前カウンセリング外来の予約を取得して下さい。
(何らかの事情があって主治医の協力が得づらい場合はその旨お伝え下さい)
・月曜日・金曜日午後の出生前カウンセリング外来を必ずご夫婦で受けて下さい。
・マイクロアレイ検査を行うことになれば、16~17週あたりで羊水検査の予定を立てます。
・羊水検査から3週後辺りで、結果の説明を行います。これも必ずご夫婦で受けて下さい。
上記の流れで評価を行った上で、ご夫婦でその後の対応についてご相談して頂くこととなります。
必要であれば、遺伝子診療科などの医師からのカウンセリングを設定することがあります。

繰り返しになりますが、 当院では上記の要件を満たした妊婦さんに対して検査の提供をしています。
検査の性質上、マイクロアレイで診断される疾患については、一部は両親から引き継がれた性質であることがあります。
そのため、検査の結果によっては、ご夫婦に同様の変化があるかどうかの検査が望ましい、という場合があります。
ご夫婦が行う検査は採血のみですが、穿刺に伴う非常にまれな合併症(神経障害や感染症など)の可能性がありますので、その点についてもご了承頂いた上で検査に臨んで下さい。
仮にご夫婦の検査が必要になった場合であっても、追加の費用発生はありません(検査会社で負担します)。

その他、ご不明な点についてはカウンセリングの際に個別にご説明致します。