脊髄損傷に対する再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」を用いた診療について

札幌医科大学附属病院では、再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」を用いた脊髄損傷に対する診療を実施しています。

大切なお知らせ

 
●再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」は、受傷後31日以内を目安に骨髄液採取を実施することが可能な受傷後間もない脊髄損傷の患者を対象としています。
●再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」は、脊髄損傷による神経機能のダメージ(運動麻痺や感覚麻痺など)を改善することが期待されます。しかし、効果には個人差があり、重症度によっても効果には差があります。
●投与を推奨されない併存症、合併症等が認められた場合には治療をお受けいただけない場合もございます。


再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」とは?

「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」は、患者さんの骨髄液に0.1%程度含まれる間葉系幹細胞を培養することによって製造する再生医療等製品です。使用する培養液中にはご自身の血清を用いるため、原材料は患者さんの骨髄液と血液になります。
この骨髄由来の間葉系幹細胞を、2〜3週間かけて、およそ1万倍(1億個)にまで培養します。その後、安全性試験、品質試験を経て、最終的に製品化いたします。投与は、末梢静脈内に60分程度かけて点滴静注を行います。
再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」は、通常の保険診療の対象となります。また、高額療養費制度を受けることができます。
治療の流れ
治療の流れ

適応

適応:
  • 外傷性脊髄損傷で、ASIA機能障害尺度がA, BまたはCの方(重症の方)
  • 骨髄液の採取を、脊髄損傷受傷後31日以内を目安に実施できる方

治療を希望される場合のお問い合わせの流れ

脊髄損傷を受傷し再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」による治療を希望される場合は、入院している医療機関からの紹介のみを受付しておりますので、医療機関から札幌医科大学へご連絡ください。
主治医からの診療情報を基に治療が可能かどうか事前確認をいたします。下図を参考としてください。


患者紹介の流れ
 

札幌医科大学附属病院への移動(転院)について

 入院中の医療機関と相談の上、患者さんの全身状態を考慮し移動の可否を検討いたします。
患者移送

入院してからの治療の流れ

受傷~投与までの標準的治療スケジュールは下図のとおりです。
患者さんの全身状態をみながら、血液および骨髄液を採取する回数が増えたり、採取量が変わることがあります。
また、並行して血液検査、各種CT、MRI等画像検査など実施した上で治療担当医師が、安全性を考慮して治療の可否について検討いたします。

 注)投与に不適切と判断される併存症、合併症が認められた場合や、再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」が規格を満たさなかった場合には、投与を受けることができません。

受傷~投与までの標準的治療スケジュール
入院後の治療の流れ

治療申し込みに関するお問い合わせ

患者さん及びご家族からの直接の治療申し込みは行っておりません。
必ず、入院中の医療機関の主治医に当院への紹介をご依頼くださりますよう、お願いいたします。


医療機関(主治医)様専用 申込方法

再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」を用いた脊髄損傷再生医療の患者さんの紹介を希望される主治医様は、下記の「診療情報提供書(専用フォーム)」をダウンロードいただき、必要事項をご記入のうえ、記載の送付先までEメールまたはFAXにてご送付ください。
あわせて、原本の郵送もお願いいたします。
書類を確認後、担当医師よりご連絡申し上げます。

 
■送付先
〒060-8543
札幌市中央区南1条西16丁目291番地
札幌医科⼤学附属病院 神経再⽣医療科 脊髄損傷再⽣医療係

FAX: 011-631-0840
Eメール: stemirac@sapmed.ac.jp

※本メールに医療機関、医師以外の方からメールを頂いても対応はいたしかねます。あらかじめ御了承ください。
※可能なかぎりMRI、CT、XP等の画像所見(key film)は、個人情報に十分ご配慮の上メールにてご送付ください。
※ASIA機能障害尺度によっては、適応外となります。米国脊髄損傷協会からISCSCI worksheetをダウンロード、記載の上、診療情報提供書に添付頂きますようよろしくお願いいたします。

投与可能施設

再生医療等製品「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」の投与は、下記の医療施設で行われています。
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国・四国
九州