専門的な治療

札幌医科大学附属病院ではリハビリテーションのスペシャリストとして主に以下の専門的な治療を行っています。 

脳・神経の疾患

脳や神経の疾患が原因で麻痺した手足の機能回復を図るために、発症直後から身体の運動や離床練習を開始します。様々な運動を通して麻痺の回復促進をし、運動能力を再獲得させます。また、高次脳機能障害など注意や認知、記憶、言語の障害のある方に対して治療を行います。言語療法では、麻痺の影響で食べ物や飲み物がうまく飲み込めない方の治療も行っています。 

骨・関節の疾患

腰痛や関節痛、または筋肉・腱の損傷が原因で関節が動きにくくなったり、筋力が弱くなったりします。関節可動域運動、筋力増強運動、歩行練習などを通して関節の動きや筋力を改善・回復させます。特に、手の外傷・疾患には力を入れて取り組んでいます。 

呼吸器・循環器の疾患

交通外傷などの急性期の方や、慢性の呼吸障害、手術前後の方などに対し、肺炎などの合併症を予防・改善し、離床を促すために、排痰の介助や呼吸法の練習、運動療法などを行います。
 

小児の疾患

発達時期に運動能力や形態、精神機能などに障害を受けた子供に対し、正常な発達に近付けるように様々な治療を実施します。子供が対象であるため、遊びを取り入れながら運動・精神・言語発達のお手伝いをしています。 

義肢装具・車椅子

義肢装具士と連携しながら、適切な義肢・装具・車椅子の提供と上肢用装具の作成を行っています。また、使われる方の生活様式やニーズに応じて、義肢・装具の性能を最大限に引き出し使用するための運動療法を行います。
 

その他

様々な疾患に対して、専門的な立場からリハビリテーションを行います。家庭生活の援助のために、家屋改造や福祉用具の相談など、自立に向けてのお手伝いもしています。