膜構造を用いた生理学的精子選択術
1 概要
受精後の胚質や胚発生及び生児獲得には、主に卵子に起因するとされていましたが、近年は精子の関与も報告されており、その要因の一つとして精子DNAの損傷が注目されています。生殖補助医療の成功には、運動性が良好で、十分に成熟し、DNAの完全性が高く、構造的に健全である精子を選択することが重要であるとされています。
この先進医療では、精子に損傷を与えるとされる化学物質や遠心分離を行わず、特殊な膜構造を通過できる運動性の高い機能的な精子を抽出するものであり、顕微授精を実施することで良質な受精卵が得られ、着床・妊娠率の向上が期待されます。
2 適応症
不妊症(卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊又は一般不妊治療が無効であるものに限る。)
3 算定開始年月日
令和5年8月1日
4 先進医療に係る費用について
1コース 27,500円
お問い合わせ
札幌医科大学附属病院 婦人科
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