理事長・学長室から2026

No.51令和8年6月15日発行

はじめに

 YOSAKOI ソーラン祭りが終わったと思ったら、間髪入れず北海道神宮例祭(札幌まつり)が始まっています。まさに、札幌のお祭りシーズンですね! そして、今年も札幌医大大学祭が開催されました。「理事長・学長室から2026」No.51は、その話題から始めたいと思います。

1.「祭燃」をテーマに大学祭が開催されました

 6月11日から14日まで、第76回札幌医科大学大学祭が開催されました。今年のテーマとして、一昨年の「祭起」、昨年の「祭輪」の流れを汲む、『祭燃』が掲げられました(図1)。「燃」という文字からは、若者らしいエネルギーや情熱、やる気を感じさせますね。また、伝播する炎の熱のように、人と人のつながりが広がっていくという思いも込めているとのことです。
 4日間にわたり、部活出店、医学展、各種イベントなど、まさに若者の熱い思いが込められていましたね(写真1-13)。学部や学年を超えた交流、そして学外・地域の人々との交流の場も提供できたのではないかと思います。今後の医学・医療に関する課外活動や研究活動そして実習の上にも活かしていただきたいと思います。
 大学祭の準備・運営にあたった実行委員会の皆さん大変ご苦労様でした。そしてご協力いただいた、同窓会、教職員、事務局の皆様にも感謝申し上げます。


2.鈴木直道北海道知事が本学を視察されました

 6月8日、鈴木直道北海道知事が本学を視察されました。まず、本学に隣接するニプロ(株)再生医療研究開発センターを訪問され、骨髄間葉系幹細胞製剤「ステミラック注」の製造施設などをご覧いただきました(写真14-16)。続いて、本学附属病院に場所を移し、遠隔ICU支援センターや、10月に設置予定のDMAT北海道事務局に関連して救急医学講座を視察されました(写真17-20)。
 鈴木知事の本学視察は、2022年の新キャンパス完成時以来、4年ぶりとなりました。今回は、本学が取り組む先端的医学研究や先進医療の一端をご覧いただき、今後の方向性等に関する意見交換もさせていただきました。知事からは、「再生医学や先端医療の実際を見ることができ、一層理解が深まりました。札幌医大の北海道の医療への更なる貢献と社会への発信に期待します。」という趣旨のお言葉をいただきました。意見交換には、坂本北海道総務部長、竹澤保健福祉部長にも同席いただきました。
 これまでも北海道からは、本学の研究・診療・教育に対して多大なるご支援をいただいてきましたが、今後もさらに情報交換を密にし、本道の地域医療と先端医療の推進のために邁進していきたいと考えております。

3.コドモックルとの合同シンポジウムを開催しました

 6月5日、本学講堂において「コドモックルと札幌医科大学の多職種連携合同シンポジウム」を開催しました(図2)。
 コドモックル(北海道立子ども総合医療・療育センター)と本学は、2024年3月に小児医療に関する連携協定を締結し、同年8月には「コドモックルと札幌医大の医療連携」をテーマに合同シンポジウムを開催しました。その際、次回は小児医療に関わるメディカルスタッフによるシンポジウムを開催しようという提案があり、今回のシンポジウム開催に至りました。
 シンポジストとして、コドモックルの西部寿人理学療法士、松下慎司作業療法士、本学附属病院の川本修平看護師、上出真奈臨床心理士にそれぞれ口演していただきました。続いて、津川 毅小児科学講座教授とコドモックルの堀田智仙地域連携センター長の座長のもと、合同ディスカッションを行いました。各演者が、それぞれの立場で、患児の心身のケアにおける様々な新しい取り組みを進めていることが臨場感をもって伝わってきました(写真21-23)。最後は、北海道病院事業管理者の井上聡巳先生にシンポジウムの総括と講評をいただきました。
 小児医療そして療育には、医師のみならずメディカルスタッフの関与が必須であり、その果たす役割は非常に大きいと言えます。今後も、合同シンポジウムを継続的に開催することにより、コドモックルと札幌医大における小児医療のさらなる質的向上と、両者間の連携・協力が一層進むことを期待したいと思います。

4.JICA日系研修員、久富ルカスけんぞうさんが本学での研修を開始しました

 5月29日、JICA日系研修員の久富ルカスけんぞうさんが、理事長・学長室に表敬訪問に来られました(写真24-26)。久富ルカスさんは、ブラジルのロドリーナ州立大学附属病院に勤務する理学療法士で、2026年5月25日~2027年1月22日の予定で研修を行います。研修の受け入れは、保健医療学部理学療法学科の菅原和広教授、戸田 創講師、小出所大樹助教らが担当し、本学および附属病院を中心に外部の関連施設でも研修を行います。
 久富ルカスさんは、東京での生活経験もあり日本語が堪能で、とても親しみやすいキャラクターです。約6ヵ月間にわたるやや長丁場の研修となりますが、ぜひ多くの知識や技術を吸収し、将来は母国での理学療法学のリーダーとなっていただくことを祈っています。
 

5.UCSFの長尾正人先生がリハビリテーション医学教室のセミナーで講演しました

 5月29日、米国UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の長尾正人教授がご来学され、リハビリテーション医学講座の主催で、臨床第一講義室においてセミナーを開催しました(図3)。梅本安則教授の司会で、「リハビリテーションのこれから:日米の経験から考える未来」とのテーマでお話いただきました(写真27-29)。会場には、リハビリテーション部の職員や医学部・保健医療学部の教職員・学生など多くの聴衆が詰めかけました。
 長尾先生は、本学医学部1982年のご卒業で、1996年以降は米国でご活躍されており、昨年の本学創基80周年記念講演会でもご講演いただきました。現在勤務されているUCSFと本学は2019年に交流協定を締結しており、昨年派遣の山本龍之介さんに続いて、本年5月には医学部6年の山崎賢人さんが派遣されるなど、活発な交流を展開させていただいています。今後も引き続きご指導のほどお願いいたします。
 

おわりに

 昨年6月に開催した創基80周年記念式典から、早1年が過ぎようとしています。一応、今月末で80周年記念年間は終了することになります。これまで、学内外の多くの皆から絶大なるご協力をいただき、記念式典・祝賀会をはじめとする種々のイベントの開催、記念誌(統合報告書)や記念グッズの作成、アウトドアクロックの設置など、様々な記念事業を展開することができました。
 今後は、同じく80周年を契機に策定した「Vision for the Next Decade」が描く、未来への方向性と目標に向かって、着実に前進していきたいと思います。引き続き、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。