はじめに
ちなみに気象庁の長期予報によると、今年の夏はまた「全国的に猛暑」とのことで、その原因としても地球温暖化があげられています。トランプ大統領は「地球温暖化は嘘だ」と言っていますがね・・。
「理事長・学長室から2025」No.37をお届けします。
1.本学が、JAQUEによる大学評価基準を満たしていると認定されました
優れた点として、1)両学部合同の多職種連携教育を取り入れた地域滞在型の実習を通した北海道の地域医療への貢献、2)「地域に貢献する北海道がんプロフェッショナル養成プラン」を通したがん医療人材の育成、3)附属情報センター図書館のデータベース構築や24時間開館による学習環境整備が挙げられました。一方、改善を要する点として、カリキュラム・ポリシーにおける学習成果の在り方を明示することが求められました。
今回の認証評価においては、本学の教育・研究水準の向上、および特色ある教育・研究の進展を評価していただき、特に近年進めている機構等の変革の取り組みには、高いご評価をいただきました。受審にあたっては、多くの教員ならびに事務職員の皆様に多大なるご尽力をいただきました。あらためて深く感謝いたします。
尚、評価時の資料として提出した「点検評価ポートフォリオ」は、大学ホームページ上に公開していますので下記URLをご参照ください。
https://web.sapmed.ac.jp/jp/summary/check/kikanbetsu.html
2.札幌医科大学職員表彰(成績顕著)を行いました
3月13日に、札幌医科大学職員表彰規定に基づき、4名の教職員に表彰状を授与しました(写真1)。本表彰規定では、職務に関し有益な研究や発見発明をした人、法人運営の推進や医療サービスの向上の成績が顕著な人、30年以上の永年勤続者などに対し、表彰を行うことが定められています。この規定は平成19年の制定ですが、これまでは永年勤続者のみに表彰が行われており、成績顕著者に対する表彰は今回が初めてとなります。
この度、栄えある第1回目の表彰を受けたのは以下の4名の方々です。(今回、令和5年度、6年度の合同表彰となりました)
【令和5年度】
・最優秀賞: 村井良精さん(附属病院検査部輸血係長)
「輸血適正使用加算取得のための輸血療法委員会活動、ならびに再生医療製品および造血幹細胞の採取・投与に関する院内システム化」
・優秀賞: 篠崎 淳さん(医学部神経科学講座助教)
「教員の業績評価のためのシステム構築」
【令和6年度】
・最優秀賞: 君塚基修さん、木井菜摘さん(医学部麻酔科学講座助教)
「無痛分娩体制の構築(産科麻酔チームの立ち上げ)」
受賞された皆さんは、これを契機としてそれぞれの立場でますますご活躍され、本学の運営と更なる発展にご貢献いただくことを期待しています。
本表彰は、各所属長の推薦に基づき選考されるものです。ユニークな取り組みや地道な成果を上げたものなど、どしどし応募していただければ幸いです。応募方法などに関するお問い合わせは、事務局総務課服務・厚生係までお願いいたします。
3.7名の退任教授の最終講義・送別式を行いました
ご講演いただいたのは、保健医療学部、松村博文教授(理学療法学第二講座)、医学部、石埜正穂教授(先端医療知財学)、櫻井晃洋教授(遺伝医学)、時野隆至教授(がん研究所ゲノム医科学部門)、鳥越俊彦教授(病理学第一講座)、川原田修義教授(心臓血管外科学講座)、大黒 浩教授(眼科学講座)の7名の教授です。
いずれの先生のご講演も、格調高い中にも、わかりやすく面白い内容で、これまでの各先生の足跡とご功績が良く伝わってきました。
定年といっても皆さんまだまだお若いですので、今後も引きつづきのご活躍と本学に対するご指導をお願いいたします。これまでのご貢献に心より感謝申し上げます。
4.パラオコミュニティカレッジ副学長のクリストファー・キタロング先生が来学されました
3月17日、パラオ共和国のパラオコミュニティカレッジ(PCC CRE)の副学長を務めるクリストファー・キタロング先生が来学されました。現在、本学附属病院で臨床修練医として研修されているアルラン・ジェイソン・カレイ先生への激励も兼ねての来学でした(写真4,5)。
キタロング先生は、富山医科薬科大学(現富山大学医学部)で修士号を取得され(その後米国で博士号取得)、和漢薬研究等にも造詣の深い親日家の先生です。
今後、本学とPCC CREは国際交流協定の締結も視野に入れています。医療スタッフの交流などを通し、本学がパラオ共和国の医療や保健衛生の分野で貢献できることを願っています。
5.早稲田大学・札幌医科大学スポーツ医科学研究会が開催されました
今回は、「女性のスポーツ医科学」がテーマでした。この分野におけるわが国の第一人者である、能瀬さやか先生(国立スポーツ科学センター)による「女性アスリートへのサポート活動」と題した基調講演に続き、シンポジウム「妊産婦の出産前後の諸問題とその解決方法」では活発な討論が行われました(写真6)。
本学からは、大学院生・研修医等18名、教員等10名の計28名が参加しました。また新設された医学部スポーツ医学講座の渡邉耕太教授と篠原由梨助教(産婦人科医)も参加しました(写真7,8)。
本研究会は、年々回を重ねるごとにレベルが高くなっており、今後、両大学がわが国のスポーツ医科学をリードしていく可能性を強く感じました。来年の第15回の研究会は、札幌医科大学が主管で札幌市において開催する予定です。
6.台湾の中国医薬大学医学部と本学医学部の交流協定を締結しました
中国医薬大学は、1958年創立の医療系総合大学で、医学部、歯学部、薬学部、ヘルスケア学部、生命科学部など9学部からなり、約7,500人の学生を擁しています。世界の118校と交流協定を結ぶなど活発な国際交流活動を展開しています。
本学とはすでに呼吸器外科との交流実績があり、今回の覚書では医学部学生の交流や共同研究を進めることが謳われています。新たな交流協定締結校が増えたことで、今後、本学の国際交流活動が一層活発になることが期待されます。
おわりに
1.機構改正:「研究連携推進機構」「統合IRセンター」「感染症教育・支援センター」が学長直下の組織として機構化されました。
2.医学部講座再編:これまでの学科目は廃止され、すべてが講座となりました。また大講座制を導入し、いくつかの講座の再編が行われました(表1参照)。
3.DX推進室の設置:多分野におけるDXを進めるためDX推進室を設置しました。
4.経営戦略部の新設:附属病院の運営・収支改善を目的とし、事務部門に「経営戦略部」を新設し、その下に「改革推進課」を設置しました。
5.新副学長制の導入:従来の副学長の規定を見直し、医学部長、保健医療学部長、附属病院長、研究連携推進機構長を副学長として任命しました。
2022年には、新キャンパス完成により、施設面、ハード面において「新生札幌医科大学」としてスタートを切った本学ですが、この度の様々な組織やシステムの変革は、札幌医大の内的側面、ソフト面が生まれ変わる第2の「新生札幌医科大学」のスタートとも言っても良いと思います。 今回の改革が実質的な成果を上げ、創基80周年から未来に向けた本学のさらなる発展に寄与することを願っています。皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。