理事長・学長室から2024

No.22令和6年1月9日発行

はじめに

 新年あけましておめでとうございます。
 希望に満ちた2024年の幕開け・・と言いたいところでしたが、元日には能登半島大地震、2日には航空機衝突事故と、きわめて不穏な年明けとなってしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 国外に目を向けても、ウクライナやガザ地区における戦火は一向に止む気配もなく、依然として多くの命が失われ続けています。コロナが収束したその先には、明るい世界が待っているかと思っていましたが、現実はそう甘くはないようです。
 かと言って、私たちは立ち止まっているわけにはいきません。コロナ禍でできなかったこと、やり残したことを少しずつ挽回し、より良い札幌医科大学の実現に向けて、前に進んで行きたいものです。今年1年が皆様にとって実り多い年になることを祈っております。
 「理事長・学長室から2024、第22号」をお届けします。
 

1.4年ぶりに新年交礼会を開催しました

 1月5日、教育研究棟2Fの学生ホールにおいて、新年交礼会を開催しました。2021年以降、コロナ禍のため中止を余儀なくされていましたが、今回、実に4年ぶりの開催となりました。名誉教授の先生方、後援会の方々、役員、教職員など約100名の参加がありました。西里医学部同窓会長によるご挨拶に続き、参加者の皆さんは和気あいあいと歓談されていました(写真1)。
 以前の交礼会は、臨床教育研究棟地下の大学食堂で行っておりましたが、今回、新キャンパスの学生ホールで開催することができました。新しくなった大学施設を同窓会や後援会の皆様にもご覧いただく大変良い機会ともなりました。
 

2.医学部に学科目として「スポーツ医学」を新設しました

 2022年度の文部科学省の医学教育モデル・コア・カリキュラム改訂により、学生教育の項目として「スポーツ医学」が導入されました。カリキュラムでは、「医学とスポーツ科学と行動科学を基にした運動指導を行う教育は、人々の心身の健康を維持するために国としても重要な施策であり、医療費削減への期待も大きい。」と謳われています。
 これを受けて、本学では、2023年12月1日付けで、医学部医学科に「スポーツ医学」を設置しました(図1)。当面は学科目としての設置となりますが、今後、講座へと発展することを目指します。
 スポーツ医学は「総合医学」であり、内科、婦人科、整形外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、歯科口腔外科、リハビリテーション科など多くの診療科が関与し、さらに栄養学、心理学、アンチドーピング、パラスポーツなど多様な医療・医学分野が包含されます。本学では、すでに附属病院に「スポーツ医学センター」を設置し、集学的な診療を実施していますが、学科目「スポーツ医学」の開設により、学生に対する卒前教育、研修医に対する卒後教育・スポーツドクターの育成、スポーツ障害予防・治療に関する基礎・臨床研究、さらには健康増進に関わる地域貢献など、多岐にわたる教育・研究・診療体制を構築します。
 今後、教員選考などを進め、全国に類を見ない多角的・包括的なスポーツ医学の拠点形成を目指していきたいと考えます。
 

おわりに

 能登地方の災害医療支援のため、1月7日に本学のDMAT(医師2名、看護師2名、事務職員2名)が能登総合病院(石川県七尾市)に向け派遣されました(写真2)。現地の環境はきわめて厳しいかと思いますが、健康に留意され、無事に任務を遂行されることを祈っております。