理事長・学長室から2024

No.31令和6年10月1日発行

はじめに

 北海道の秋もすっかり短くなってきましたが、秋と言えば「芸術の秋」「スポーツの秋」ですね。その芸術とスポーツが融合したのが「競技ダンス」です。9月21日-22日、「文部科学大臣杯 第74回全日本アマチュアダンス選手権大会」が札幌市で開催されました。本学医学部2年の大木大樹さんと妹の風香さんのペアが出場し、見事ファイナルに進みました。最終順位は第5位でしたが、全国の強豪に伍して素晴らしい演技を披露していただきました(私の個人的採点では断トツの第1位でした・・)。同行した整形外科の寺本教授は、「舞台医学」と「スポーツ医学」の両面から今後もサポートしていきたいと語っていました(写真1)。大木ペアのさらなる活躍に期待したいと思います。
 「理事長・学長室から2024」No.31をお届けします。

1.中国佳木斯(ジャムス)大学学長らご一行が来学されました

 9月10日、中国佳木斯(ジャムス)大学の武 瑞(Wu Rui)学長をはじめとする一行が本学を訪問されました。同行されたのは、同学リハビリテーション医学院長の郭 津(Guo Jin)先生、国際交流協力処処長の王 徳忠(Wang Dezhong)先生、外国語学院副院長で通訳の于 湘泳(Yu Xiangyong)先生でした。武学長は、党委員会書記も務められる実力者です(写真1,2)。
 佳木斯大学と本学は、2008年に学術交流協定を締結し、以来、保健医療学部を中心に交流を続けてきました。特に、小児リハビリテーションの分野での研究者間交流が活発で、本年3月にも小塚直樹名誉教授と菅原和広理学療学科教授が、同学を訪問されています。
 今回、一行は本学ならびに北海道立子ども総合医療・療育センター(コドモックル)を視察され、医療の先進性のみならず、医療者の患者に対する真摯な姿勢に感銘を受けたと述べておられました(写真2、3)。
 今後も、両大学間の連携・交流をさらに推進し、学生間の交流や医学領域での連携にも広げていきたいと考えています。

2.HTB秋の大感謝祭で、「札幌医科大学×HTB 人生100年時代の健康トーク ロコモ予防と骨の健康」を開催しました

 9月20日、「HTB秋の大感謝祭」のイベントとして、「札幌医科大学×HTB 人生100年時代の健康トーク ロコモ予防と骨の健康」を開催しました。会場の創世スクエアSCARTSスタジオには、事前申し込みをした40名を超える方々が詰めかけました。
 司会をHTBの森さやかアナウンサーに務めていただき、まず私が「ロコモティブシンドローム(ロコモ)とその予防」について、次に射場浩介特任教授(運動器抗加齢医学講座)が「骨の健康」についてショートレクチャーを行いました(写真6,7)。引き続き、本学附属病院リハビリテーション部の河合 誠理学療法士の指導で、ロコモ診断のためのロコチェックと、ロコモ予防のためのロコトレを、森アナと会場の参加者に実演していただきました(写真8,9)。
 「スクワット」「かかと上げ」など、中にはやや足元の不安定な参加者もいましたが、4名の本学の理学療法士のサポートもあり、和やかな雰囲気の中、無事会を終えることができました(写真10)。
 共催していただいた旭化成ファーマ株式会社の皆様、そして会の準備・運営にご尽力いただいた経営企画課の皆様に感謝いたします。
 当日の様子は、HTBの『医TV』で放送(10月19日〔土〕11時40分)されるほか、放送終了後は、『医TV』公式YouTubeでも配信される予定です。ぜひご覧ください。

おわりに

 9月12日-13日、本学と学部間連携協定を締結している早稲田大学スポーツ科学学術院の金岡恒治教授と熊井 司教授が会長を務め、日本スポーツ整形外科学会学術集会(JSOA2024)が東京都において開催されました。両会長のお計らいにより「達人の軌跡から学ぶ」というセッションで講演をさせていただきました。早稲田大学のアカデミックガウンを纏って、大隈講堂で講演させていただいたことは一生の記念となりました(写真11,12)。
 早稲田大学と本学は、毎年交互に「早稲田大学・札幌医科大学スポーツ医科学研究会」を開催しており、来年1月には東京にて開催の予定です。今後も両大学間の連携・交流を進め、わが国のスポーツ医科学をリードしていきたいと考えています。