理事長・学長室から2026

No.47令和8年2月9日発行

はじめに

 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕しました。さっそく、スノーボード男子ビッグエアで金、銀、スキージャンプ女子ノーマルヒルで銅、そしてフィギュアスケート団体で銀メダル獲得など、日本人選手が躍動していますね!
本学から、日本選手団本部ドクター(医務担当責任者)として派遣されているスポーツ医学講座の渡邉耕太教授から現地リポートが届きました。
 「私が担当する選手村のあるリヴィーニョは、スノーボードとスキーフリースタイル(モーグルなど)の競技会場があります(写真1,2)。人口約6,800人で、スイスとの国境に位置するアルプス山中の町です。ミラノから北東約140kmに位置し、海抜1800mくらいです。四方を山に囲まれ、その山肌にスキー場があるので、スキー場に囲まれているような町です。
 選手村のホテルは山の中腹にあり、ホテルの写真には日本選手団の垂れ幕も見えるかと思います(写真3)。そこからとった写真は、谷の底に町並みがあって、奥の山は3000mを超える高さです(写真4)。まずは第一報となります。」
 渡邉先生には、健康に気を付けて、日本選手団のサポートに活躍されることを願っています。そして、日本選手がこれからも多くのメダルを獲得することを期待しましょう!
 「理事長・学長室から2026」No.47をお届けします。 

1.「地域医療推進型高度遠隔ICU」の運用が開始されました

 本学附属病院の「地域医療推進型高度遠隔ICU」が、1月13日から北見赤十字病院(ICU6床)と、27日からは製鉄記念室蘭病院(ICU4床)との間で運用が開始されました。附属病院内に設置した「遠隔ICU支援センター」からICTを活用して離れた地域のICUとつなぎ、ベッドサイド映像や生体情報、電子カルテといった多様なデータを参照しながら、本学の集中治療医と専任看護師が24時間365日体制で治療方針に関する助言と支援を行います(写真5)。さらに、AIによる重症度の可視化も運用に取り入れることで、より精度の高い判断をサポートし、地域医療の安全性と質の向上に寄与しています。
 数百キロ離れた都市間を結ぶ遠隔ICUは、全国初の試みとなります。広大な面積、冬期間の交通障害、ICU専門医の偏在、という本道の特性に鑑み、この取り組みは、道民が遠隔地にあっても、命と健康を守る高度な医療を享受できるという点において大きな意義を持つものだと言えます。 
 1月28日には、報道関係者向けの説明会を開き、各種メディアにも取り上げられました(写真6、7)。数馬 聡集中治療医学講座教授(遠隔ICU支援センター長)は、将来的には、道内全域のICUを結ぶネットワークへと発展させ、地域医療の持続的な強化とともに、医療人材の教育・研究の基盤をさらに充実させていくことをめざしています。今後の発展が期待されます。 

2.令和7年度国際交流活動報告会が開催されました

 1月20日、C201講義室において令和7年度の国際交流報告会を開催しました。今回は、国際医学交流事業として中国医科大学に派遣された江夏 怜先生(脳神経外科学講座講師)と中国ジャムス大学に派遣された田代英之先生(理学療法第一講座助教)、臨床実習事業として米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)に派遣された医学部6年の山本龍之介さん、そして語学研修事業としてカナダアルバータ大学に派遣された長岡凛太さん(保健医療学部2年)と石 知大さん(医学部1年)がそれぞれ報告を行いました(写真8、9)。
 いずれの報告からも、研修先の特徴や研修内容そして現地の人々との交流の様子が良く伝わり、有意義な研修・実習だったことがわかりました。UCSFとの交流協定は、2019年に締結されていましたが、コロナ禍のため見送られており、今回の山本さんが初めての派遣となりました。
 報告された皆さんには、今回の経験をこれからの仕事や学生生活に生かして、大いに活躍されることを祈っております。 

おわりに

 今年の札幌地方の降雪、積雪は半端ないですね!大雪による交通障害、生活障害は数年に1度は繰り返されているのに、その対策にはあまり進歩がみられないようにも思われます。新千歳空港で数千人が一夜を明かすなど、今回は特にJR北海道の雪への弱さが際立ってますね。かつては「冬こそJR!」がキャッチフレーズだったはずですが・・。
 人口100万人以上の大都市で、積雪が年間500cmを超えるのは、世界でも札幌市だけだそうです。だからこそ、自治体や交通機関・民間団体などが力をあわせて、冬期間も人々が快適に暮らすことのできる、世界に誇れる都市作りを進めていただきたいものですね。