理事長・学長室から2026

No.46令和8年1月6日発行

はじめに

 新年あけましておめでとうございます。
 今年は、オリンピックイヤーです。2月6日から22日まで、イタリアのミラノとコルティナ・ダンペッツオにおいて第25回冬季オリンピックが開催されます。本学からは、スポーツ医学講座の渡邉耕太教授と理学療法学第二講座の戸田 創講師が、日本選手団のメディカルスタッフとして派遣されます。
 日本人選手の活躍が大いに期待されますが、中でもスピードスケートの高木美帆選手や、カーリングのフォルティウス、アイスホッケーのスマイルジャパンなど、女子の有力選手が多い傾向にありますね。一方、女性アスリートには特有の疾病や障害もあり、専門的なスポーツ医学的サポートが必要となってきます。今回は、女性のスポーツ医学に関する話題から始めたいと思います。
 「理事長・学長室から2026」No.46をお届けします。 

1.篠原由梨助教が国立スポーツ科学センターでの研修を終え帰学しました

 医学部スポーツ医学講座の篠原由梨助教(産婦人科医)が、東京都の国立スポーツ科学センター(JISS)における2か月間の研修を終え、2025年12月23日、学長室に報告に来られました(写真1)。JISSは、日本のスポーツ強化の最高機関であるハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)を構成する部門の一つで、日本代表レベルのトップアスリートの疾病・障害の治療やリハビリテーションを行っています。
 JISSには、わが国の女性のスポーツ医学の第一人者である能瀬さやか先生がおられます。篠原先生は能瀬先生のもとで、実際に女性のトップアスリートの婦人科診療の現場に参加し、JISSの医師やメディカルスタッフとの交流も深めてきました(写真2,3)。
 JISS所長ならびにHPSC長である久木留毅先生からも、篠原先生の研修を機に、札幌医科大学との連携をさらに強化していきたいとのお言葉をいただいております。女性アスリートの活躍に比して、その診療にあたる女性スポーツドクターやメディカルスタッフの数はまだまだ少ないとされています。今後も、女性のスポーツ診療を志す若い人たちが、篠原先生に続いてくれることを願っています。

2.堀田和志大学院生がドイツ ウルム大学にて短期留学生として研修を行いました

 整形外科大学院生の堀田和志先生が、本学の短期留学助成制度を利用して、2025年9月24日~12月1日まで、ドイツ、ウルム大学での研修を行いました。12月22日に学長室に研修終了の報告に来られました(写真4)。
 堀田先生は、ウルム大学のバイオメカニクス研究所において、膝前十字靭帯(ACL)再建術後に使用する膝装具に関する生体力学的研究を行いました。直接実験に参加する一方、整形外科のカンファランス参加や手術見学も経験でき、有意義な研修期間となったとのことです(写真5,6)。堀田先生には、1月20日に開催予定の国際交流報告会でも短期留学報告をしていただく予定です。
 短期留学助成事業は、本学の大学院生、研究生、研究医を対象とし、原則1か月以上3か月未満の海外留学に対して70万円までの助成を行うものです。海外での研修を希望する対象者はぜひ応募してください。 

3.本学学生が主催する国際的生理学クイズ大会がオンラインで開催されました

  2025年11月30日、国際的な生理学クイズ大会(PQJ online 2025)が、本学医学部3年生の主催でオンライン開催されました。大会の運営にあたった医学部3年の島津大和さん、井上結翔さん、小島一朗さん、駒林佑海さん、舛潟奈々子さんの5名の学生さんとスーパーバイザーの佐藤達也 生理学講座細胞生理学分野教授が、12月16日に学長室に開催報告に来られました(写真7)。
 PQJ online 2025には、世界12か国から77チーム305名の学生の参加があり、生理学のみならず医学全般にわたるクイズで成績を競いました。今回の優勝はベトナムのチームだったとのことです。
 本学学生の運営チームは、ポスターやホームページの作製、作問、大会の準備と当日の進行など多岐にわたる業務を首尾良くこなし、大会を成功に導きました。世界の多くの学生が参加した国際的イベントを本学学生が成功させたことを誇らしく思います(図1,写真8,9)。
 今回の大会開催にあたりご支援をいただいた、大阪医科薬科大学 小野富三人教授、東京慈恵医科大学 南沢享名誉教授、愛知医科大学 佐藤麻紀講師、そして日本生理学会の久保義弘理事長に感謝申し上げます。

4.創基80周年記念事業へのご寄付に対する感謝状贈呈式を開催しました

 2025年12月18日、本学創基80周年にあたって、高額のご寄付をいただいた方々に感謝状の贈呈式を行いました(写真10)。今回ご出席いただいた方々の他にも、総計 434件におよぶ大変多くの皆様よりご寄付を頂戴しました(2025年12月末時点)。
 頂戴した寄付金は、記念式典、講演会など一連の記念行事や、キャンパス広場「らてす」へのアウトドアクロックの設置など有効に使わせていただいております。
 あらためまして、ご寄付いただいた全ての皆様に心より感謝申し上げますとともに、今後も一層、教育・研究・診療の向上に努めていく所存です。 

おわりに

 今年は、昨年の創基80周年を経て、100周年に向けて新たな1歩を踏み出す年となります。全教職員・学生が「絆」を深め、「気持ち」を一つにして、昨年までに築いた「基盤」の上に、本来持っている「起動力」を発揮して、本学を真に「希望」の持てる大学にしていきましょう*。
 2026年が、皆様にとって、そして札幌医科大学にとって素晴らしい年であることを祈っています。

*「絆」、「気持ち」、「基盤」、「起動力」、「希望」は「Vision for the Next Decade」の5つのキーワードです。 

札幌医科大学Vision for the Next Decade

二次元バーコード(札幌医科大学Vision for the Next Decade)
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