栄養管理センターNutritional Support Center

概要

目次

1.栄養管理センター概要
2.トピックス
3.栄養ケアマネジメント(入院~退院までの栄養管理体制)
4.栄養指導
5.NST(栄養サポートチーム)
6.食事提供
7.教育・研究
8.主な業績・活動

1.栄養管理センター概要

【ご挨拶】
・栄養管理センターは「患者ニーズに応じた食事内容の充実、病態に応じたチーム医療の実践と活発なNST活動、個々の生活習慣に配慮した実践可能な栄養指導」を目標とし、スタッフ一丸となって業務に取り組んでいます。
【スタッフ紹介】
スタッフ紹介
【2019年度スローガン】
スローガン
pre-nutritionとは、手術や放射線治療、抗がん剤治療など、疾患に対する治療やリハビリテーションの開始前から行う積極的な栄養療法と位置づけています。

【栄養とは】

・栄養には2つの意味があります。1つは消化・吸収・代謝・排泄を繰り返す営みです。もう1つは栄養になる成分やそれを含む飲食物のことを言います。

・栄養は、食物を食べることで物質を体内に取り込み、それを利用して生命を維持し、成長や繁殖を図る生物の活動です。人は生きていくために必要な栄養素を食べ物として取り込み、消化吸収します。吸収された栄養素は体の構成成分となるとともに、生きていくために必要なエネルギーにもなります。そして、不要となった成分を体外に捨てています。現在の自身の身体は過去に食べてきたものでつくられていて、これから食べるものは、未来の身体をつくります。

【栄養素の種類と働き】

 ・栄養素とは、栄養の営みに役立つ物質のことを言います。主な栄養素は、糖質・脂質・蛋白質・ビタミン・無機質(ミネラル)で、それぞれに働きがあります。その他に身体に重要なものとして、水分と食物繊維があります。 

① 糖 質
・糖質は、消化されてエネルギーとなり、生体に最も重要なエネルギー源で、特に脳の主なエネルギー源です。糖質の役割は、エネルギー源や血糖維持、中性脂肪に変換して貯蔵などがあります。

② 脂 質
・脂質には、脂肪酸、中性脂肪、リン脂質、糖脂質、およびコレステロール類が含まれます。脂肪は、1gあたり9kcalのエネルギー源で、糖質やたんぱく質の2倍以上の燃焼率です。

③ 蛋白質
・蛋白質は、体をつくる筋肉、内臓、皮膚、血液など、体の主要な構成成分です。蛋白質を構成するアミノ酸は20種類あり、体内では合成できないため、必須アミノ酸と呼ばれています。そのため、必須アミノ酸は食事から補う必要があります。ヒトでは、一般にトリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類が必須アミノ酸です。

④ ビタミン
・ビタミンは、エネルギーにはなりませんが、たんぱく質、脂質、糖質の分解や合成を助ける働きをもち、健康維持、体調管理には欠かせない栄養素です。ビタミンは体内でほとんど合成できず、不足すると欠乏症となるおそれがあります。ビタミンには、脂溶性と水溶性の2つに分けられ、脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)は油脂に溶けやすく、大量に摂取すると過剰症になる可能性があります。一方、水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC)は水に溶けやすいため、過剰症の心配がほとんどありません。ビタミンは野菜や果物に多く含まれます。

⑤ 無機質(ミネラル)
・無機質は、日本では厚生労働省により13種類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ヨウ素、リン)が定められています。ミネラルは、ヒトの体内でつくることはできないため、毎日の食事からとる必要があります。
栄養

2.トピックス

【トピックス 1】

栄養部門の災害マニュアルを改訂しました!

201896日に発生した北海道胆振東部地震の経験から、栄養部門の災害マニュアルを改訂しました。

  ・主な改訂項目

 災害発生時フロー 非常食の取り扱い 非常時の食事提供

フロー


【トピックス 2】
患者向けのリーフレットを作成しました!

 NSTが患者向けリーフレットを作成し、NST介入および栄養指導時の説明に活用しています。

栄養療法の必要性




【トピックス 3】
 <黒千石大豆とポークのトマトスープ(レトルト)好評発売中!>
・ベル食品主催の健康減塩レトルト食品レシピコンテストにおいて、大賞を受賞し商品化され、2018年2月に発売されました。
・トマト、玉ねぎ、にんじんを煮込んだまろやかなスープに、食感の良い黒千石大豆とポークを入れたトマトスープです。
・販売価格: 390円(税別)
・販売先 : 札幌医科大学付属病院内ファミリーマート・ベル食品オンラインショップなど
写真

3.栄養ケアマネジメント(入院~退院までの栄養管理体制)

【栄養管理フロー】
栄養ケアマネジメント
① 栄養スクリーニング
・当院では、患者の栄養状態を把握するために、栄養評価法のSGA(主観的包括的評価)を用いて、入院患者に対し、栄養評価を入院時または入院中に実施しています。
SGA
② 身体計測
・浮腫や腹水がある方は、管理栄養士がベッドサイドへ訪問し、身体計測を実施しています。
写真
③ 栄養管理計画祖
・患者さんの栄養状態を維持・改善するため、当院では、作成条件の下、栄養管理計画書を作成しています。
栄養管理計画書
④ 栄養管理の実施(特別な栄養管理が必要な場合)
・上記の栄養管理フローにおいて、特別な栄養管理の必要があると判断された場合、栄養管理計画書に基づき、以下の栄養介入を検討しています。
  ◎NST(栄養サポートチーム)介入
  ◎栄養指導(相談)の実施
  ◎特別食の提供
⑤ 再評価(栄養管理計画書)
・患者さんの栄養状態の変化に応じた適切な栄養管理を実施するため、退院まで定期的に栄養状態を再評価し、栄養管理計画書の内容を変更しています。

4.栄養指導

・入院・外来患者さんを対象に、医師の依頼により、栄養指導を実施しています。管理栄養士が食事療法の必要性や具体的な方法を、患者さん一人一人のライフスタイルに合わせて具体的にお話しします。
・継続して受けていただくことで、食事療法の効果を確認していきます。

【個別栄養指導】
個別栄養指導
【集団栄養指導】
集団
各教室の日程は下記のPDFを確認ください
【母親教室】
妊婦さんを対象に実施しています。初めての方はもちろん、経産婦の方もご参加いただけます(当院受診の方)。
写真
【糖尿病透析予防指導】
・2014年6月から糖尿病腎症第2期以上の患者を対象に、専任医師、看護師、管理栄養士からなる透析予防診療チームが連携し、指導管理を行っています。
【栄養指導実績】
・栄養管理は治療の一環です。2016年度の診療報酬の改定により、がん・低栄養・摂食機能低下が算定要件に追加されるなど、その必要性が高まっており、年々栄養指導件数は増加しています。
実績

5.NST(栄養サポートチーム)

【2019年度スローガン】

一歩先の栄養療法 “pre-nutrition”

  ・pre-nutritionとは、手術や放射線治療、抗がん剤治療など、疾患に対する治療やリハビリテーションの開始前から行う積極的な栄養療法と位置づけています。

スローガン
【NSTの役割】

・当院では、入院患者さんの栄養状態を評価し、個々の病態に応じた栄養療法を提供するため、NSTによるチーム医療の介入を推進しています。
・適切な栄養療法は、栄養状態の改善や治療効果の向上、合併症の予防、死亡率の低下、
QOL(生活の質)の向上、在院日数の短縮、医療費の削減などに繋がります。
・当院は、20146月から栄養サポートチーム加算を、20166月から歯科医師連携加算の算定取得を開始しました。

写真
【NSTメンバー】

・(専従)管理栄養士   1名       ・管理栄養士   2名
・(専任)医師      6名       ・歯科医師    1名
・(専任)看護師     7名       ・臨床検査技士  3名
・(専任)薬剤師     2名       ・理学療法士   3名
                     ・言語聴覚士   1名
                     ・歯科衛生士   1名

 

【NST介入件数】
NST回診件数実績
【NST専門療法士について】

・NST専門療法士は、日本静脈経腸栄養学会が認定する資格で、静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有している栄養のスペシャリストのことです。

□状況
【NST専門療法士実地修練開催状況(2019年年度)】
実習
【外部見学の受け入れ】
・当院NSTではNST回診及びカンファレンス見学の受け入れを随時行っています。
・下記までお問い合わせ、お申し込みください。
連絡
【その他のNST活動】
A
B

6.食事提供

【概要】

・「安全で安心しておいしく食べられる食事を提供すること」を理念として患者さんの疾病治癒を目標に、季節の食材や、暦の行事食を積極的に取り入れ、管理栄養士が栄養バランスや量、彩りに配慮した献立を作成し、調理員が心を込めて調理し、提供しています。
食事療法が必要な患者さんには、医師の指示に基づき、栄養素や固さなどに配慮した特別食を提供しています。
 

【食事の安全性】
・2018年度から日清医療食品(株)北海道支店に給食運営業務を、全面委託しています。
「大量調理施設衛生管理マニュアル」に基づき、食材料や調理器具の洗浄と保管、温度管理、時間管理等を確認し、記録しています。
定期的に委託従業員に対して講習会を開催し、安全管理と衛生管理に努めています。
写真
【食事提供の時間】
時間
提供食事
 一般食
  ・特別な栄養成分の制限のない方に提供するお食事です。
常食2100、一般常食、一般全粥食、分粥食、流動食、高蛋白流動食、嚥下訓練食、嚥下調整食、
妊婦食、産後食、出産祝い膳、ミルク、離乳食、幼児食、小児食、学齢児食、RI食、加熱食、低ヨード食
簡易食、周術食、アレルギー食、食欲回復食、低炭水化物食、無菌食、個別対応食)

特別食
 ・疾患治療のため、医師の発行する約束食事箋に基づいて提供する食事です。

糖尿食、高度肥満症食、肥満症食、脂質異常症食、心臓食、痛風食、腎臓食、肝臓食、膵炎食、
貧血食、妊娠高血圧症食、易消化食、クローン食、注腸検査食、濃厚流動食、母乳添加食

個別対応
 ・副食の刻みや汁物のとろみの有無など、一人ひとりにあわせた、食事内容や食形態を対応しています。

選択食
 ・一般食提供患者を対象に、週3回、朝食と夕食を2種類のメニューから選べる、選択メニューを提供しています。
 
ミートソースパスタ
行事食
 ・お正月やクリスマスなどの行事のほか、季節が感じられるお花見、札幌医科大学の開学記念日など、様々な行事食を提供しています。
行事食
食欲回復食

・さまざまな治療で食欲が低下した方が、早期に食欲を回復してもらうための、お食事です。

・A(しっかり)B(さっぱり)C(ひんやり)3種類をご用意しています。

食欲
 易消化食

・消化器の術後患者様に提供しています。

・胃腸に刺激が少なく、消化に良いお食事です。

・分割食(食事+間食)ができるように献立内容を設定しています。

易消化食

出産祝い膳

・出産したお母さんに、お祝い膳を提供しています。

 

・出産が大切な思い出となるよう、心を込めてご用意しています。

 

・医師の指示がある方は、治療上、提供できない場合がありますのでご了承ください。

お祝い膳

7.教育・研究

 ・栄養管理センターでは、院内職員を対象に臨床栄養セミナーを開催していますが、院外の医療従事者や一般の方の聴講も受け入れています。
・また、院外メディカルスタッフや栄養士養成施設の学生を対象とした実習を開始しています。
【臨床栄養セミナー(2018年度)】
2017年度臨床栄養セミナー
【NST専門療法士実地修練(2018年度)】
2017年度NST実地修練
【大学講義(札幌医科大学保健医療学部、2018年度)】
講義
【その他(2018年度)】
所属学会、取得資格
 ・栄養管理センターでは、学会や研修会に参加し、研鑽に励んでおります。また、栄養や食の専門家として関連学会や研修会等において日常業務の成果を報告、発表しています。
学会

8.主な業績・活動(2013年度~)

【受賞(2019年7月現在)】
受賞
【院外講演】
講演
【レシピ掲載】
支部会 学会発表

お問い合わせ

札幌医科大学附属病院 栄養管理センター

  • 電話番号:011-611-2111(内線31530)