生体システム解剖学(前期・後期)

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教育研究領域紹介

私たちの研究室では、人体の精緻な構造に関する深い知識を基盤とし、最先端の細胞生物学、分子生物学、遺伝子工学などの多様な手法を統合することで、生命現象をシステムとして捉え、その複雑な機能と様々な疾患の根源的なメカニズムの解明に挑んでいます。

教員紹介

研究テーマ

1. 生体防御システムの理解と健康増進への応用

 私たちの体は、外部からの侵襲や内部の異常に対し、「体を守る仕組み」を数多く備えています。私たちの研究室では、これらの生命を維持するための本質的な仕組みを細胞・分子レベルで解明し、その正常な機能を促進することで、人々の健康寿命の延伸と生活の質の向上に貢献することを目指しています。
現在、特に焦点を当てているのは、加齢に伴う組織機能の低下や、様々な臓器で発生する慢性的な炎症といった病態です。これらの複雑な現象に対し、「細胞老化」という細胞レベルでの変化に着目し、その分子基盤となるメカニズムを多角的に解析しています。

2. 細胞レベルからの治療戦略:リハビリテーションの可能性

私たちは、細胞レベルで作用するリハビリテーションに着目し、その治療効果を科学的に検証する研究も推進しています。細胞老化や細胞ストレス応答メカニズムを詳細に理解することで、運動療法や物理療法などが細胞や組織に与える影響を明らかにし、より効果的なリハビリテーション戦略の開発を目指しています。

3. 細胞ストレス応答を基軸とした革新的医療

私たちの最終的な目標は、基礎研究で得られた知見を基盤として、細胞老化および細胞ストレス応答を制御する新たな治療法の開発を実現することです。リハビリテーションをはじめとする多様なアプローチと、革新的な薬理学的介入を組み合わせることで、これまで治療が困難であった疾患に対する新たな道筋を拓き、人々の健康な未来を創造することを目指しています。