教学に関する基本ポリシー
教育理念
本専攻科は、公衆衛生看護及び助産に関する知識と技術を精深な程度において教授し、その基盤となる公衆衛生看護学、助産学を探究するとともに、創造性に富み人間性豊かな保健師・助産師の育成を行い、もって北海道の保健・医療の発展と、福祉の充実に貢献することを目的としています。
専攻科共通
公衆衛生看護学専攻
人材育成の目的
公衆衛生看護学専攻は、人々の生命と人権の尊重、社会的公正を基本的な価値とし、地域住民の健康と安寧を支えるために必要な公衆衛生看護学及び関連分野の専門知識を有し、北海道の地域保健・公衆衛生の充実と発展に貢献する高い実践力を備えた保健師を育成することを目的としています。
教育目標
公衆衛生看護学専攻では、地域ケアシステムの構築と地域社会の多様なニーズに応える保健師としての基礎を培うため、以下の教育目標を掲げます。
- 地域住民の健康と安寧を支える実践能力の基礎となる高いレベルの知識・技術を有する人材を育成する。
- 広い視野をもって社会の動きを見据え、地域に存在する健康課題を捉える能力を有する人材を育成する。
- 社会の健康課題の解決に向けた社会資源の開発やシステム化、施策化に参画できる人材を育成する。
- 地域住民、関係機関、多職種と連携・協働し、パートナーシップに基づいて組織的に活動できる人材を育成する。
- 人々の生命や人権を尊重するとともに、社会的公正を活動の基盤とし、専門職に求められる倫理に即して行動できる人材を育成する。
- 公衆衛生看護の質的向上のために継続的に自己研鑽し、自らの能力の維持・開発、公衆衛生看護学を探究する態度を有する人材を育成する。
ディプロマポリシー・カリキュラムポリシー
助産学専攻
人材育成の目的
助産学専攻は、性と生殖及び助産実践に関する倫理を基盤に、母子とその家族の健康を支援するために必要な助産学及び関連分野の専門知識を有し、北海道の母子保健・周産期医療の充実と発展に貢献する高い実践力を備えた助産師を育成することを目的としています。
教育目標
助産学専攻では、教育理念を実現し、社会の要請に応える助産師としての基礎を培うため、以下の教育目標を掲げます。
- 妊娠・出産・産褥の過程、その後の育児に関わる母子やその家族及び女性の生涯の健康を支援するために必要な知識・技術を有する人材を育成する。
- 広い視野のもとに、多角的・多面的に女性の健康に向き合う姿勢を有する人材を育成する。
- 対象となる女性と家族の多様性を尊重し、相互信頼に基づく支援と支持を実行しうる能力を有する人材を育成する。
- 助産実践に際しては他職種と協働しながら専門的な知識・技術を活用し、専門職としての責任と責務を主体的に遂行する能力を有する人材を育成する。
- 人間の尊厳と生命の尊重を基盤に、専門職である助産師に求められる倫理に即して行動できる人材を育成する。
- 助産実践の質的向上のために継続的に自己研鑽し、助産に関する能力の維持・開発、助産学を探究 する態度を有する人材を育成する。
ディプロマポリシー・カリキュラムポリシー
【専攻科共通】アセスメントポリシー
専攻科は、教育の改善・向上のため、教育課程レベル、科目レベル、学修到達レベルの3段階において、学修成果を評価するためのアセスメント・ポリシーを定める。
目的
札幌医科大学専攻科は、教育の質を保証するとともに継続的な改善を行うためにアセスメント・ポリシーを策定し、ディプロマ・ポリシー(DP)に示された学修成果の修得状況、及び教育全般に対する評価・検証を行う。アセスメント・ポリシーでは、教育課程レベルの評価、科目レベルの評価、学修到達レベルの評価等に関し、必要な事項を定める。評価方法としては、学生の修得状況を直接的に測定する直接評価に加えて、アンケート等による間接評価を採り入れる。これらの取り組みを通して、教育課程、教育内容・方法の改善及び向上につなげる。
評価の概要
- 教育課程レベルの評価:臨床・臨地実践能力の獲得状況、単位修得状況、国家試験の合格状況、就職状況等により行う。
- 科目レベルの評価:授業評価アンケート、到達目標に対する自己評価等により、各科目における学修成果の達成状況、教育内容・方法の適切性を評価し、個々の教員による授業改善に活用する。
- 学修到達レベルの評価:臨床・臨地実践能力の評価、成績評価及びDP達成に対する自己評価等により個々の学生の課題認識につなげる。
実施体制等
DPに掲げる能力・資質の修得状況の評価は、以下の体制で実施する。
- 具体的なアセスメント内容・方法を明確化する。
- アセスメントの推進組織は保健医療学部内部質保証推進会議、実施主体は保健医療学部教務委員会とする。
- 評価にかかわる各種データの取扱いについては関係規定を遵守するとともに、個人情報の保護に努める。
- 評価結果改善状況等について、ホームページ等を活用して積極的に公表する。
主な評価内容・方法
主な評価方法は、以下の通りとする。
- 臨床・臨地実践能力の評価:実習科目等の評価及び到達目標に基づく自己評価により確認する。
- 授業評価アンケート:授業の満足度や理解度等から科目ごとの目標達成状況を評価する。
- DPに掲げる能力・資質に関する評価:修了時及び修了後アンケート、雇用者へのアンケート調査により達成水準を評価する。
アセスメント・リスト
番号 | 内容 | 実施時期 | 方法 | 実施組織 |
---|---|---|---|---|
1 | 臨床・臨地実践能力 | 修了時 | ルーブリック等に基づく評価 | 専攻・教務委員会 |
2 | 授業評価アンケート | 修了時 | アンケート | 専攻・教務委員会 |
3 | 修了時調査 | 修了時 | アンケート等 | 専攻・教務委員会 |
4 | 修了生・雇用者調査 | 3年毎 | アンケート等 | 専攻・教務委員会 |