ニュース・お知らせ

 医療人育成センターに関連するニュース、お知らせ等です。

第1回セミナー(2021年3月29日)17:00〜18:45

1.小児がん医療における親たちの連帯: 協働意思決定への示唆
Examining the long-lasting relationships among parents and their sense of solidarity in shared decision-making concerning pediatric cancer treatment for their children
演者:道信 良子(社会学) 

Based on a four-year in-depth observation of the lives of children undergoing long-term cancer therapy in Japanese pediatric wards, we identified unique social behaviors of the parents. They periodically cared for other children with cancer, while taking care of their own children. These close relationships between families continued after children’s discharge from the hospital. These relationships appear to help alleviate tension prone to arise between parents and children during cancer treatment. More importantly, parental sense of solidarity in upbringing their children together could be reflected in their consensus of working in tandem with pediatricians in decision-making concerning their children’s therapy.


2.生体機能測定機器の開発
演者:加藤 有一(心理学) 


3.次世代シーケンサーを用いたがんゲノム解析
演者:佐々木 泰史(生物学)

近年のゲノム研究分野における塩基配列解析技術の飛躍的な進歩によって、さまざまながん腫におけるゲノム異常の特徴が明らかとなり、同定された遺伝子異常に応じた分子標的薬の選択など、遺伝子情報に基づいたprecision medicine(個別化医療)が取り入れられ始めている。2019年6月に遺伝子パネルを用いたがんゲノム解析が保険診療で可能となったが、標準治療が無効になった場合や、治療法がない希少がんや小児がんなどの患者に限られる。今後がんゲノム解析を広く臨床に応用するためには、感受性を維持したまま、低コスト化、簡潔化が必要と考えられる。本学に次世代シーケンサーが導入されて以降、約8年間で、遺伝子パネルによる変異解析を中心に、全エクソン、全ゲノム、メタゲノムを含め、3000サンプル以上のゲノム解析を行ってきた。特にアンプリコンシークエンスを用いて、FFPE切片、循環腫瘍DNAなど微量サンプルの解析に注力している。また、扁平上皮癌パネル、大腸癌パネル、十二指腸・乳頭部癌パネル、膵癌パネル等の臓器・組織型特異的遺伝子パネルを構築し、より効率的な解析を目指してきた。これまでに研究として行ってきたがん症例のゲノム解析を紹介しながら、今後のがんゲノム医療の発展を議論したい。