受験生の皆様へ

説明会のご案内

現在、予定しているものはございません。決まり次第、掲載いたします。

<今年度開催を終了したもの>

パンフレット

長期履修制度

会人入学生等を対象に、標準修業年限を超えて履修する制度についてお知らせします。
長期履修の申請に当たっては、事前に指導予定教員とよく相談してください。

1 申請資格

長期履修の申請ができるのは、職業を有している等の事情により、標準修業年限において修了することが困難と見込まれるかたです。職業を有している等とは、有職者(正規職員以外を含む。)その他のやむを得ない事情にあることをいいます。

2 修業年限及び在学期間

  • 博士課程前期 4年
  • 博士課程後期 6年
長期履修が認められた場合でも、期間延長は認められません。

3 申請時期

長期履修希望者は入学試験合格後、別に定める期間内に「長期履修申請書」を事務局学務課主査(大学院)に提出してください。
なお、入学後における申請は認めません。

4 授業料

授業料の年間納付額は、通常の授業料の年額に標準修業年限に相当する年数(博士課程前期2年、博士課程後期3年)を乗じて得た額を、長期履修を認められた年限の年数(博士課程前期4年、博士課程後期6年)で除した額とします。長期履修を認められた学生が、履修期間を短縮する場合は、授業料の差額を納付しなければなりません。
なお、在学中に授業料改定が行われた場合には、新授業料が適用されます。

奨学金、授業料減免・分納制度

保健医療学研究科の大学院生は、奨学金の申請が可能であります。また、研究科では、授業料の減免制度があります。詳細については、教学関係内、学生生活の項目にてご確認ください。

修了生のメッセージ

北海道文教大学 医療保健科学部看護学科 髙橋 洋介

(看護学専攻 博士課程前期 成人健康看護学分野 修了)
私は他大学の医学部看護学科を卒業後、大学病院に就職し集中治療部や救命救急センターなどで勤務してきました。臨床経験を重ねるごとに看護の奥深さを実感し、臨床における現任者教育や蘇生技術講習のインストラクターなどを経験する傍らで生じた疑問について探求をしたい、自身の教育力をさらに向上させたい、という思いから大学院への進学を決心しました。
在学中は、札幌市内の病院で勤務を続け、夜勤をしながら大学院での学びを深めました。本学は指導教員をはじめとする多くの方からサポートを受けることができ、看護学の探求や研究活動に取り組むことができる非常に恵まれた環境となっています。講義やゼミではディスカッションが中心となっており、考えや思いを整理し表現する能力を鍛えることができ、自身が臨床現場などで教育を行う際や学会発表などの場でその能力は大いに役立っています。また、先輩や後輩、同期といった学びを深め話し合うことができる仲間にも出会えたことで、今後の教育・研究活動への活力も得ることができました。
今後は、教育者・研究者として看護学に貢献することができるようさらに自身の学びを深めるとともに、博士課程後期への進学も検討しています。
是非、皆様も札幌医科大学の大学院への進学を検討してみてください。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 身体情報研究グループ 坂本琳太郎

(理学療法学・作業療法学専攻 博士課程後期 スポーツ理学療法学分野 修了)
大学院には、どのようなイメージを持っていますか?自分にはハードルが高いと考えている人も少なくないと思います。しかし、大学院への進学は、将来のキャリア形成の1つの手段であり、高いハードルはありません。そして、大学院では自身が想像している以上に、高度な専門知識を学べるだけでなく、広い人脈を築くことができます。
実際、私は大学院にて、研究活動に専念するだけでなく、札幌医科大学の広範な人的ネットワークを通じ、内部障害理学療法の基礎となる呼吸循環・代謝機能に関する専門的な知識や技能を身に着けることができました。さらに博士課程在籍中、研究活動のみならず、附属病院の非常勤理学療法士として、他の病院では経験する機会が少ない高度な症例を担当する臨床経験を積むことができました。このように札幌医科大学大学院では、研究と臨床の双方の視点を高いレベルで学ぶことができます。
大学院博士課程後期修了後、私は国立研究開発法人である産業技術総合研究所に研究員として入所しました。理学療法士は、臨床現場だけでなく、臨床に繋がる科学的知見を創出する研究者の立場として活躍する道もあります。札幌医科大学大学院では、研究と臨床の2つの活動を通じ、将来的なキャリア形成への様々な選択肢を得る事ができる有益な経験を積むことができるでしょう。是非、札幌医科大学大学院への進学を検討してみてはいかがでしょうか?

一視同仁会 札樽・すがた医院 田中 悠希

(理学療法学・作業療法学専攻 博士課程前期 感覚統合障害学分野 修了)
私は本学卒業後、6年間の病院勤務を経験した後大学院博士課程前期に進学しました。様々な患者様のリハビリに携わらせていただくからこそ直面する臨床疑問、しかし研究的知識を持っていない当時の私は、すべてを解消しきれないまま業務にあたるという状況でした。そんな日々を変えたい、という思いで大学院への進学を決意しました。
長期履修制度を利用し、勤務をしながらの大学院生活でしたので、講義、レポート提出、研究活動は決して楽にこなせるタスクではありませんでしたが、自分自身の研究に加え、ゼミの皆さんの研究に触れることで、研究の基本的構造の作り方、プレゼンのコツなど、大学院だからこそ得られる多くのスキルを身につけることができました。臨床現場中心の生活に戻った今、この3年間の経験は根拠に基づいたリハビリの提供、院内での研究活動はもちろん、症例報告に励んでいる後輩への指導にも活かすことができています。
私自身大学院に進学するまで、文献抄読や学会発表の経験も少なく不安もありましたが、先輩方や教授をはじめとする多くの先生方からの温かいご指導、そして何よりも疑問をそのままにせず探求する気持ちを抱き続けられたことで無事に修了することができたと感じています。
大学院への進学はハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、探求心さえあれば一生モノの経験を重ねることができる時間になると思います。是非、本学大学院への進学を検討してみてはいかがでしょうか。

研究科生のキャンパスライフ紹介

看護学専攻 看護学分野 博士課程前期(老年健康看護学領域) 館脇 誠佳

私は本学の保健医療学部看護学科を卒業後、札幌医科大学附属病院に就職しました。臨床実習の際に神経難病の患者さんを担当する機会が何度かあり、神経難病に興味を持ち脳神経内科への配属を希望しました。臨床を経験する中で、神経難病の患者さんへのケアはまだまだ発展途上であり、経験知に頼るところが大きいと感じ、今一度学問的にしっかりと掘り下げて考えてみたいと思い、大学院進学を決めました。

大学院でのゼミや講義について

ゼミのイメージ写真 (看護学専攻)
新型コロナウイルスの感染拡大により、入学当初より対面での講義は少なく、ほとんどがオンライン講義でした。就業しながら大学院に通っていたため、オンライン講義は時間の調整がしやすく、非常にありがたいものでした。今年度に入ってからは、対面での講義も増え、研究計画書の審査に向けたプレゼンの練習など直接意見交換ができるようになっています。
老年健康看護学領域の院生は私一人だったため、研究領域に関するゼミや講義では院生同士でのディスカッションの機会が少なく、少し寂しさもありましたが、共通科目では他の院生とも交流があり、自分自身の知見を広げる機会になりました。

研究活動について

研究活動のイメージ写真 (看護学専攻)
研究を行うにあたり、大学院入学の時点で興味を持っていたテーマについて、文献検討や関連学会への参加を通して、学術的な意義を見出していきました。また、同時に神経難病専門病院においてフィールドワークを行い、臨床的な意義についても指導教員と検討しました。自分の考えている研究テーマが、普段経験している臨床でどのように役立つのか、臨床で働く看護師や患者にどのような影響を与えるのかなど、研究活動が学問として終わらず、臨床に繋がるよう意識して取り組んでいます。

勤務先での業務の調整や職場からの配慮

勤務中の写真 (看護学専攻)
私は大学院入学前から科目履修制度を利用し、大学院の講義を受けて単位を取得していました。大学院1年目は夜勤専従として働き、夜勤明けや休みの日に講義を受けていました。科目履修制度でいくつか単位を取得していたため、1年目で概ね単位を取得することができました。2年目以降は、通常勤務に戻り勤務調整をしつつ、講義に出席していました。働きながらの大学院進学は大変なこともありますが、周囲の協力のおかげで両立することができています。

理学療法学・作業療法学専攻 博士課程前期(活動能力障害学分野) 山本 大稀

私は札幌市内の病院に勤務しながら、博士課程前期(理学療法学・作業療法学専攻 活動能力障害学分野)に2年前入学しました。現在はゼミで指導を受けながら、勤務後に実験を行い、研究活動を進めています。

専門領域のゼミ

ゼミのイメージ写真 (理学療法学・作業療法学専攻)
ゼミでは、先生方や講座に所属している院生に、自身の研究内容の報告や文献抄読を行いながら、ディスカッションを行い、知見を深めています。現在、私は日常生活に不可欠な手指機能に関する研究を行っていますが、先生方からご指導を受けられることで、より専門的な知識や考え方を学びながら研究活動を進めていくことが出来ています。また、先輩の院生からもアドバイスや研究内容を教えて頂きつつ、後輩の院生も含めてディスカッションを行う事で、幅広く研究に関する知識を増やすことが出来ます。

研究活動

研究活動のイメージ写真 (理学療法学・作業療法学専攻)
私は、病院勤務しながら大学院に進学したため、長期履修制度を活用しています。2年生までは、ゼミでディスカッションを行いながら、自身の研究テーマの模索し、研究計画を立案しました。今年3年生となり、現在は、勤務後に研究計画に則り、実験を実際に行いながら、データの解析を進めています。

仕事と学業の両立

勤務中の写真 (理学療法学・作業療法学専攻)
勤務後に実験や解析を行っており、仕事と両立する事は簡単ではありませんが、先生方や院生の先輩、家族からのサポートを受け、励むことが出来ています。また、臨床で疑問に感じることも多いですが、その様な疑問を持つことが研究テーマを考え、深めていく上で重要であると感じます。実際に大学院での研究活動を通しながら、知識を深めつつ、臨床場面に活かしていき、より良いリハビリテーションの提供に繋がればと思います。