専攻科長あいさつ

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専攻科長 片寄 正樹
 札幌医科大学専攻科は、2012年に助産学専攻科として開設し、昨年10周年を迎えました。この間、2020年に公衆衛生看護学専攻が開設され、助産師・保健師教育課程の2専攻を有する我が国初の大学専攻科です。

 刻々と変化する社会や医療を取り巻く現状の中、人々が抱える健康課題は複雑・多様化しています。本専攻科は、北海道における保健・医療・福祉にかかわる諸課題に対応できる助産師・保健師の人財を育成することに力を注いでいます。人財育成においては、札幌医科大学の建学の精神である地域医療への貢献を基盤として、助産学や公衆衛生看護学に関する知識や技術の修得はもとより、創造性に富み、人間性豊かな助産師及び保健師を育成したいと考えます。多様で複雑化する健康課題に対応するには、多職種で連携・協働することが必須になります。

 本専攻科では、2専攻を有する利点を活かした教育プログラムを展開しています。学生時代から職種としての考え方の相違点・共通点に触れることで、将来的に相互信頼に基づく連携と協働ができる専門職の育成を目指します。ここで学ばれた皆さんが、北海道内の第一線で活躍し、今後の発展と向上を支えることを期待しています。

 最高レベルの医科大学を目指すという高い視座の理念で、助産師・保健師の人財育成を進め、北海道の周産期医療と地域保健を支えていく専攻科の歩みをこれからも重ねていきたいと思っています。

 ぜひ多くの皆様に本学専攻科への関心をもっていただきますとともに、ご支援を賜ることができれば幸甚に存じます。