神経・発達障害理学療法学
領域紹介 -神経・発達障害理学療法とは
この領域は二つの重要な分野(神経障害理学療法・発達障害理学療法)を包括しています。
神経障害理学療法分野では、脳卒中や脊髄損傷を始め、脳や神経系の病気により障害をもたれた方々に対する理学療法について学習します。病気の発生機序や障害の評価、具体的な介入方法や日常生活での支援・介助について、講義だけでなく演習、そして臨床現場での実習を通して学び、対象者それぞれの問題に合わせた適切かつ効果的な理学療法が実践できる能力を培います。
発達障害理学療法分野では、先天的または後天的に脳や神経系、あるいは運動器系の病気により身体に障害をもたれた方々に対する理学療法について学習します。主に、脳性麻痺、二分脊椎症、筋ジストロフィー症といった運動障害を呈する疾患を対象とします.これらの病気の発生機序、障害の評価、具体的かつ効果的な介入方法や日常生活への支援・介助について、講義や演習、さらには臨床現場での実習を通して、家族や社会的背景も考慮した理論的背景を持つ理学療法評価と治療を学びます。
教員紹介
教授 菅原 和広
高校生へのメッセージ
ヒトが“いい感じ”に動くには、脳-神経-筋の協調した働きが不可欠です。特に脳損傷後ではその働きに不調をきたします.ヒトが滑らかに動くために必要な脳・神経・筋のメカニズムを最新の研究手法を用いて探求し、皆さんとともに理学療法を発展させていきいきたいと思っています。
講師 佐々木 健史
高校生へのメッセージ
助教 田代 英之
高校生へのメッセージ
研究テーマ(教育活動、社会貢献活動)
1. ヒトの運動に関わる脳・神経・筋活動に関する研究
2. 目から入った情報や耳から聞こえた情報を伴って運動する際の脳活動に関する研究
3. 運動学習時に生じる脳活動変化をとらえる研究
4. 運動を滑らかにするための非侵襲的脳刺激法を用いた研究
5. 脳卒中をはじめとした脳神経障害を有した方への運動療法に関する研究
6. 正常な子どもの運動の特徴
7. 脳性麻痺・筋疾患の運動の特徴についての研究
8. 加齢や神経疾患に起因する姿勢制御の特性に関する研究