学科長あいさつ

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理学療法学科長 菅原 和広
 札幌医科大学保健医療学部理学療法学科は、1983年設立の札幌医科大学衛生短期大学部を礎に、1993年の4年制大学として保健医療学部設置以来、高度な専門知識と確かな技術を持つ理学療法士の育成に尽力してまいりました。本学科の特徴は、医学部との密接な連携による充実した基礎医学教育と、最新の研究設備を活用した実践的な専門教育にあります。
近年、高齢化の進展や医療技術の発展に伴い、理学療法士に求められる役割は、ますます重要かつ多様化しています。特に北海道においては、広大な医療圏での地域医療の確保が重要な課題となっています。このような社会的要請に応えるため、本学科では以下の3つの方針を掲げて教育・研究に取り組んでいます。

 第一に、確かな医学的知識と高度な理学療法技術を兼ね備えた専門職の育成です。札幌医科大学の特色である医学部・大学附属病院との連携を活かし、基礎から臨床まで一貫した教育を提供しています。
 第二に、科学的思考力と研究能力の涵養です。全国屈指の研究設備と研究経験豊富な教員陣による指導のもと、エビデンスに基づいた理学療法の実践と新たな知見の創出を目指しています。
 第三に、地域医療に貢献できる人材の育成です。北海道の地域特性を理解し、多職種連携のもと、地域住民の健康維持増進に寄与できる理学療法士の養成に力を入れています。

 本学科では、これらの教育方針のもと、講義・演習・臨床実習を通じて、理学療法の専門知識と技術を段階的に修得できるカリキュラムを展開しています。また、教員と学生の距離が近い少人数教育により、きめ細やかな指導を実現しています。