小児看護学
領域紹介 -小児看護学とは
小児看護学領域では、健康な子どもの成長発達の道筋、健康な子どもの発育への援助、病気をもつ子どもとその家族への援助を考えます。学習方法としては、講義、ロールプレイ、学内演習、小児病棟実習、保育園実習があります。子どもに接したことがない学生さんが増えていますが、演習を通じて子どもと接する方法を学び、実習では受け持ったお子様とそのご家族に向き合うことができています。
このように小児看護学は、子どもや家族のことをじっくり考え、子どもがその子らしく健やかに生活できるような看護援助を考え、実践し、その効果を検討するものです。一緒に楽しく小児看護を学びましょう。
このように小児看護学は、子どもや家族のことをじっくり考え、子どもがその子らしく健やかに生活できるような看護援助を考え、実践し、その効果を検討するものです。一緒に楽しく小児看護を学びましょう。
教員紹介
教授 今野 美紀
高校生へのメッセージ
「小児期に生活習慣を整えることは、人の生き方に影響する重要な事項と考えています。本学で志を同じくする生涯の仲間をみつけ、一緒に小児の健康と看護について学びあえることを楽しみにしています。」
准教授 田畑 久江
高校生へのメッセージ
「子どもの健康や笑顔のために、子どもやそのご家族に寄り添う看護をめざしています。看護師にできることはたくさんあります。一緒に子どもの看護を考えていく仲間をお待ちしています。」
講師 浅利 剛史
高校生へのメッセージ
「病院という自宅ではない環境であっても、その子どもが子どもらしく遊んだり勉強したりできる環境は必要です。僕はそんな子どもの「当たり前」を保障できるような看護を目指しています。 皆さんも札幌医科大学に来て、考えてみませんか?」
研究テーマ(教育活動、社会貢献活動)
1 小学校・中学校における喫煙防止教育の介入による効果
子どもたちが将来、喫煙をしないために学童後期から中学生を対象に喫煙防止教育をおこない、その教育を評価し、家族を含めた教授方法を開発しています。
これに発展し、2021年度から本学大学院専門コース修了生の小児看護専門看護師のかたと一緒に、「がん教育」を行なっています。
これに発展し、2021年度から本学大学院専門コース修了生の小児看護専門看護師のかたと一緒に、「がん教育」を行なっています。
2 子どもと親のメンタルヘルス支援
子育ては楽しいけれど苦労もあります。オーストラリアで開発された前向き子育てプログラムを精神看護領域と協働で開催し、親御さんのストレスの軽減と子どもの健やかな成長を応援する研究を行なっています。
3 先天性心疾患をもつ幼児の主体性を育む看護
生まれつき心臓に病気をもって生活をしている子どもたちの中には、赤ちゃんの頃から病院で検査や処置、手術を経験している子どももいます。子ども自身が自分で決めることができない経験も多いのです。そのような子どもたちが、病院の中だけでなく、家庭や幼稚園・保育園、そして学校で主体的に生活していけるような援助方法を検討しています。
4 病院ぎらいの子どもを減らす看護の探求
病院ぎらいの子どもを減らす、なくすためには、受診した幼児が「がんばった」と思えることが重要だと考えました。特に穿刺(痛み)を伴う、採血・予防接種にアプローチする必要であると考え、採血・予防接種を受けた幼児が「がんばった」かどうかを幼児自らが評価するスケール(図参照)と幼児の言動から大人が評価するスケールを作成しました。そして、採血・予防接種を受けた幼児の「がんばった」を支援する看護援助方法を、実際に処置を行なっている看護師の振る舞いを観察することで見出しました。それらの結果をもとに看護師にその援助方法を教授するための学習プログラムを作成し、看護師への効果を明らかにしようと研究を進めています。
今後は、「がんばった」を支援するケアを受けた子どもが確かに「がんばった」という実感が得られたかどうかを証明していく、あるいはこの方法を効果的に普及していく方法を探求していくことで病院ぎらいの子どもを減らすことができればと考えています。
今後は、「がんばった」を支援するケアを受けた子どもが確かに「がんばった」という実感が得られたかどうかを証明していく、あるいはこの方法を効果的に普及していく方法を探求していくことで病院ぎらいの子どもを減らすことができればと考えています。
※がんばったスケールの著作権は浅利剛史が所有しております。使用する場合はasari.tsuyoshi■sapmed.ac.jpまでお問い合わせ願います(送信時は■を@に変えてください)