精神看護学
領域紹介 -精神看護学とは
あらゆる年齢層の人々の精神的健康について、生物学的、心理学的、社会学的視点から学び、精神的健康の維持・増進・回復のための看護について知識・技術を学びます。
精神看護は、健康な人も、身体疾患をもつ人も、精神障害をもつ人も、その人がよりよい人間関係の中にいられるよう、個人に、家族に、集団に、社会に働きかけていくダイナミックな看護活動です。
精神看護は、健康な人も、身体疾患をもつ人も、精神障害をもつ人も、その人がよりよい人間関係の中にいられるよう、個人に、家族に、集団に、社会に働きかけていくダイナミックな看護活動です。
教員紹介
教授 澤田 いずみ
高校生へのメッセージ
「皆さんは、こころの健康ってどのような状態だと思いますか? WHOは、すべての個人が自分の可能性を認識し、生命の正常な(生きていくうえで普通の)ストレスに対処でき、生産的かつ実りある仕事ができ、また、自分の コミュニティに貢献できる幸福の状態と定義しています。精神看護は、精疾疾患であろうとなかろうと、すべての人々が生き生きと暮らせる支援と社会を考える学問です。ぜひ、札医で精神看護を一緒に学びましょう。」
講師 原田 由香
高校生へのメッセージ
「こころの状態や精神的な症状は目に見えにくく、分かりにくい側面をもっていることから、精神看護では見えないものを観ようとする力が必要になります。高校生のみなさん、一緒に精神看護について学んでみませんか。」
助教 小川 賢一
高校生へのメッセージ
「精神看護では、特に「人間同士の関わり」が大切な役割を果たします。臨床では、看護師の関わりや患者さん同士の交流が、患者さんの体調の改善につながった場面を何度も目にしてきました。皆さんの豊かな感性や、時には「苦労した経験」も、患者さんへの支援に役立てられるところが精神看護の大きな魅力だと感じます。ぜひ札医大で一緒に精神看護を学びませんか。ご入学を楽しみにお待ちしております。」
研究テーマ(教育活動、社会貢献活動)
1 精神障害を抱える人のリカバリー
精神障害をもちながら、夢と希望を携えて人生の舵を取ること、すなわち、リカバリーを目指した看護について探求しています。当事者活動が盛んな北海道浦河町をフィールドに、精神障害をもちながら地域で暮らすこと、働くこと、家族を持つことの意味と支援の在り方について、学び続けています。今は、「応援」をキーワードに、その人らしくあるための看護を探求しています。
2 精神障害を抱える人の子育てと子育ち支援に関する研究
精神看護学精神障害を抱えながら子育てしている人が治療を受けながら、親子ともに健やかに過ごせるように妊娠・出産・子育てを支援できる研究に取り組んでいます。看護のケアガイドやメンタルクリニックでの支援プログラムの開発、地域活動づくりなどに取り組んでいます。
また、月に1回、精神障害をもつ親に育てられた子どもの会の開催の場を提供しています。
また、月に1回、精神障害をもつ親に育てられた子どもの会の開催の場を提供しています。
3 子どもと親のメンタルヘルス支援
子育ては楽しいけれど苦労もあります。オーストラリアで開発された前向き子育てプログラムを小児看護領域と協働で開催し、親御さんのストレスの軽減と子どもの健やかな成長を応援する研究を行なっています。
4 ピアサポーターに関する活動
ピアサポートとは、「同じ悩みを持った人同士の対等な助け合い」のことです。北海道ピアサポート協会主催の「こころのピアサポートフォーラムin北海道」の運営や、ピアサポーター雇用促進事業、ピアサポートに関する研究事業に携わっています。
5 長期入院患者の地域移行とリカバリーに関する研究
長期入院を経て地域に退院し、精神障害を抱えながらも希望を持ちその人らしく生きるための支援を探求しています。