地域看護学

領域紹介 -地域看護学とは

 地域看護学は、地域で生活する人々のQOLの向上とそれらを支える公正で安全な地域社会の構築に寄与することを探求する学問領域です。地域看護が用いる方法は、個人や家族の生活を支え、セルフケア能力の向上を図り、人々の主体的な問題解決能力を促進し、さらに地域の人々と協働して資源の開発や調整を行い、健康政策の形成を含め環境の整備を図ることです。学習の方法としては、講義、演習、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、行政等での実習があります。地域のさまざまな健康レベルにある住民が、どのように地域で生活しているのかをイメージできるように、講義と連動した学内演習での学びと実習を通して、より具体的に理解できるような学習を進めていきます。

教員紹介

看護学科 講座・教員紹介

教授 平野 美千代

高校生へのメッセージ

「地域看護は、赤ちゃんから高齢者まで誰もが対象となります。また、健康な人から病気や障がいを持つ方まで、幅広くケアを提供しています。地域の人たちの日々の生活や大切な人生に寄り添いながら、地域全体が健康で豊かな生活を送れるよう支援する看護は、とても素晴らしい仕事です。看護師を目指す皆さんと一緒に学べることを心から楽しみにしています。」

准教授 青柳 道子

高校生へのメッセージ

「少子高齢化が進む日本では,病院や施設に加えて,その人が住み慣れた地域や家でケアを提供する看護職の役割もとても重要になってきています.そこでは,ケアやケア提供の仕組みを考え,創造することが求められています.一緒により良い地域・在宅での看護を考えていきましょう.」

講師 青木 亜砂子

高校生へのメッセージ

「地域で暮らす人々が、健康でいきいきと主体的に生活していけるために看護職のできることは何か、すべての人々が住み慣れた地域で、安心して暮らせる健康な地域づくりとは何かを一緒に考えていきましょう。」

講師 深川 周平

高校生へのメッセージ

「人は誰しも、家族や町内会、会社、学校など様々なコミュニティに属して生きています。人やコミュニティへの関わりを通じて、人々の健康を守るという看護学の面白さを一緒に考えてみませんか。」

助教 村川 奨

高校生へのメッセージ

「療養者は病院だけではなく自宅や施設など、地域の様々な場所で生活しています。住み慣れた場所で自分らしい暮らしを送るためには、住まい・医療・介護・予防・生活支援が不可欠です。これらを充実させ、人々の暮らしを守るために看護職として何ができるのか、ともに考え学んでいきましょう。」

助手 阿部 弥喜

高校生へのメッセージ

 「核家族化や入院期間の短期化によって地域で暮らす人々への看護の重要性は高まっています。地域で暮らす人々の生活や価値観を理解し、尊重できるケアについてともに考えていきましょう。」

 

研究テーマ(教育活動、社会貢献活動)

1. 公衆衛生看護に基づく高齢者支援プログラムの開発に関する研究
2. 在宅緩和ケアに関する研究
3. 地域の健康格差に関する研究
4. 養育期における父親の役割と夫婦関係に関する研究
5. がん患者の在宅ケアに関する研究
6. 技術活用による地域住民の健康維持、増進に関する研究