7月15日 パラオ共和国・札幌医科大学 医療連携シンポジウムを開催しました
画像スライド集
令和7年7月15日(火)、市内ホテルにおいて「パラオ共和国・札幌医科大学 医療連携シンポジウム」を開催いたしました。
本シンポジウムは、「南の小さな島国『パラオ共和国』と北の広大な大地『北海道』という、一見異なる二つの地域の医療の現状と課題を通じて、持続可能な医療のあり方を考える」をテーマに実施されたものです。
開会にあたり、主催者を代表して山下理事長・学長よりご挨拶があり、続いて、駐日パラオ共和国大使館 ピーター・アデルバイ大使、北海道副知事 濱坂真一氏よりご来賓としてご挨拶を賜りました。
基調講演では、パラオをはじめとした地域で医療支援に取り組まれている認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの稲葉医師より、パラオにおける健康課題や、現地での“ケンシン(検診)”啓発活動の取り組みについてご講演いただきました。
続いて、本年5月末まで本学附属病院において山准教授の指導のもと研修を受けた、ベラウ国立病院のジェイソン・アルラン・カレイ医師より、研修を通じて得た医療技術やチーム医療の知見、そして今後パラオにおいてその成果をどのように活かしていくかについてご講演いただきました。
シンポジウムの締めくくりとして、辻教授をファシリテーターとするパネルディスカッションが行われました。パネリストには、稲葉医師に加え、パラオ・コミュニティ・カレッジのクリストファー・キタロング副学長、JICA緒方貞子平和開発研究所の瀧澤郁雄研究員を迎え、持続可能な国際医療協力の構築に向けて議論が交わされました。特に、パラオにおいて死亡率の高い癌や循環器疾患への対策として、スクリーニングや健診の重要性について活発な意見交換が行われました。
当日は、283名の方々にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。