肝疾患センター主催「市民公開講座in根室~お酒と肥満と脂肪肝~」を開催しました 【9月5日実施】
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令和元年9月5日(水)、根室商工会館において、市立根室病院の本間賢太先生に座長をお願いし、当院肝疾患センター主催「市民公開講座in根室」 今、知って欲しい肝臓の病気~お酒と肥満と脂肪肝~ を開催しました。
当日は、市民の方をはじめ、釧路市や浜中町等近隣市町村から約50名の方が集まり、お酒を飲まない人の肝臓がんや、飲み過ぎによる肝臓の病気に関する講話を熱心に聴講されました。
佐々木センター長は、1日のお酒2合以上で脂肪肝、さらに多量の飲酒によりアルコール性肝炎、飲み続けると肝硬変を発症してしまうため、医師と相談の上で飲酒量を考え、症状によっては断酒を行うことについて説明しました。そして、健康を守るための飲酒ルールについて示し、特に「飲酒は1日平均20g以下」とすることの重要性を強調しました。
阿久津副センター長からは近年、肝臓がんの原因として脂肪肝が増えていること、脂肪肝の方が合併しやすいメタボリック症候群の危険性、BMI※と脂肪肝やがん死亡リスクについて講話し、実際の検査方法(血液検査・エコー検査)についても紹介しました。
最後に、減量や運動療法の重要性、減量の目安について示しました。また、講演後には肝疾患センターからのメッセージとして「道民の皆さんへ、一生に一度は肝炎検査を!」と題して、佐々木センター長がウイスル性肝炎からの肝がんを防ぐため、検査の重要性について伝えました。
参加者からは、「肝炎ウイルス検査を受けてみようと思います。」、「肝臓で心配なことがあったので、この機会に市立根室病院に受診したいと思います」などの感想が寄せられました。
次回の肝疾患センター主催「市民公開講座」は函館市で開催予定です。
BMI※・・・Body Mass Indexの略、体格指数【BMI計算式】 体重kg÷(身長m×身長m)
肥満とは、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、BMI≧25のもの