手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステム」による結腸がんに対する保険適用後一例目手術を実施しました

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ロボット手術の様子
ロボット手術の様子
ロボット手術の様子
ロボット手術の様子
手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステム」による結腸がんに対する保険適用後一例目手術を実施しました
~2022年4月から結腸がんに対するロボット支援手術が保険適用となりました~


<概 要>
札幌医科大学附属病院(病院長 土橋和文)では2022年4月から保険適用となった「da Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステム」を用いた結腸がん手術の1例目を4月19日(火)に実施しました。
手術を担当した消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座 竹政 伊知朗教授は、「今回の保険適用によって、これまで自費診療であった結腸がんに対するロボット支援下手術を多くの患者さんが受けることができるようになります。北海道の患者さんにより安全で高度な医療を提供することにつながります」と述べました。
今後は、適用のある症例に対して、結腸がんに対するロボット支援下手術を進めてまいります。

<手術支援ロボットda Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステムとは?> 

da Vinciシステムは、手術機器を動かすロボット本体、術者がロボットを操作するためのコンソールと呼ばれるシステム、術野を映像化するビデオシステムから構成されています。da Vinciシステムを用いた手術では、ロボット本体が手術台に乗っている患者さんにドッキングします。執刀医はコンソールに座り遠隔操作でロボットを動かし、手術を進めます。

<~ロボット手術の利点とは?~>
da Vinciシステムを用いた手術では、最先端のビデオ技術により、手術野を高解像度な3D(三次元)画像かつ拡大した視野でとらえることができ、手振れ防止機能の付いた鉗子操作により、精細な手術操作が可能となっており、見る、切る、縫う(再建する)という点において、従来の手術よりも高い精度の手術が実現可能となっています。


<~対象となる疾患は?~>

消化器・総合、乳腺・内分泌外科で行っているロボット支援手術は下記の術式です。
・ 腹腔鏡下直腸切除・切断術
・ 腹腔鏡下胃切除術
・ 腹腔鏡下噴門側胃切除術
・ 腹腔鏡下胃全摘術
・ 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術
・ 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術

<札幌医科大学のロボット支援手術について>
札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座は、ロボット支援手術において国内トップクラスの実績を誇ります。結腸がんに対するロボット支援手術を導入する際の見学施設に全国で6施設の一つに認定されています。
これまでロボット支援手術の遠隔指導に向けて企業との共同開発にも取り組み、2020年11月には3D映像のリアルタイム映像伝送の実証実験にも取り組んでいます。




発行日:

情報発信元
  • 札幌医科大学医学部 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座