フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門 時野 隆至 教授が、令和3年度 北海道科学技術賞を受賞しました

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受賞式の様子
受賞式の様子
受賞式の様子
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受賞式の様子
 本学医学部フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門 時野 隆至 教授のご研究「がん遺伝子からがんゲノム研究への貢献」が、実績として高い評価を得て北海道科学技術賞を受賞し、令和3年2月24日に北海道庁主催で贈呈式が行われました。

<北海道科学技術賞について>
 科学技術上のすぐれた発明、研究等を行い、北海道産業の振興、道民生活の向上など経済社会の発展振興等に功績のあった個人または団体に送られる北海道知事表彰

<功績名>
「がん遺伝子からがんゲノム研究への貢献」

<功績の内容>

 1980年代にがんの主たる原因が遺伝子異常の蓄積であることがわかり、その後20年間でがん制御メカニズムが解明されてきた。2000年前後にはヒトゲノム解読が進み、2010年以降は次世代シーケンサによるがんゲノム解析が始まり、現在のがん遺伝子パネル検査によるゲノム医療につながっている。
 時野氏は、がんの基礎研究において常に先駆的であり、がん遺伝子からがんゲノム研究へと新しい時代を切り開き、がんの分子生物学・分子遺伝学の広範な領域に波及効果をもたらした。
 サイクリン依存性キナーゼ制御遺伝子 p21 の発見は 10 年以上謎であった最も重要ながん抑制遺伝子 p53 の機能を解明した画期的な研究である。また、便中に混在する微量の大腸がん由来 DNA から K-ras 遺伝子変異を検出できることを実証した研究は、リキッドバイオプシーの先駆的研究である。現在は、血中のがん由来の微量 DNA を検出するリキッドバイオプシーで、CT 検査や腫瘍マーカーに比べて、高い精度で早期再発検出、治療判定効果、および無再発状態確定の実用化を目指している。

 ※詳細は、下記の画像をご覧ください。

時野教授 研究概要

発行日: