医学部6年生 馬場美帆さんの研究成果が、医学生向けの参考書「イラスト解剖学(中外医学社)」に収載されました。

 医学部6年生 馬場美帆さんの研究成果が、医学生向けの参考書「イラスト解剖学(中外医学社)」に収載されました。

画像スライド集

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 医学部6年生 馬場美帆さん(法医学講座MD-PhDコース)の研究成果が、医学生向けの参考書「イラスト解剖学(中外医学社)の144P「大腿骨の計測からわかるもの」に収載されました。
 本誌に収載されている馬場さんの研究概要は下記のとおりです。

<研究タイトル>
大腿骨における解剖学的指標を用いた新しい身長推定の式
Stature estimation from anatomical landmarks in femur using postmortem CT

<研究概要>
個人識別は法医学において重要なテーマです。特に白骨化したご遺体では、全体の骨が見つかることは少なく、多くの場合は骨の一部のみが発見されるため、その骨から身長を推定し、個人識別の一助とする試みが行われてきました。私は「発見される骨の中には、骨端部が欠損している物も多い」という事実に着目し、大腿骨の解剖学的指標間の距離を測定することで、骨端部が欠損した骨からでも身長推定を行うことができる式を考案しました。

<掲載ジャーナル>
Journal of Forensic Radiology and Imaging
※詳細は、下記ジャーナルのリンクをご覧ください。

<参考書収載にあたっての馬場さんのコメント>
「イラスト解剖学」は、医学生なら誰でも一度は読んだことのある参考書ではないかと思います。私自身も二年生で解剖を学び始めた際、初めて手に取ったのがこの参考書でした。分かりやすいイラストと文章で、楽しく解剖を学ぶことができ、辛い実習や試験も乗り越えることができました。そのような本に、まさか数年後、自分の研究を取り上げて頂けるとは夢にも思いませんでした。学生時代は試験や授業に追われ、研究と両立することは非常に忙しい面もありましたが、このように努力が評価して頂ける機会も多く、とてもやりがいがあります。後輩のみなさんにも、ぜひ研究の世界に飛び込んで欲しいと思います。

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