医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療学部門 佐々木祐典講師が「北海道科学技術奨励賞」を受賞しました
医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療学部門 佐々木祐典講師が「北海道科学技術奨励賞」を受賞しました
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本学医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療学部門 佐々木祐典講師が、平成27年度北海道科学技術奨励賞を受賞しました。平成28年2月24日(水)に行われた本賞の贈呈式には、用務のため欠席となりましたが、3月4日(金)に、本学学長室にて北海道経済部産業振興局科学技術振興室 佐藤和哉室長より、北海道科学技術奨励賞の伝達式が行われました。
北海道科学技術奨励賞は、本道の発展に寄与することが期待される科学技術上の優れた発明、研究を行い、今後の活躍が期待される若手研究者に、知事表彰として贈呈しているものです。
<受賞者>
医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療学部門 佐々木祐典講師
<功績名>
「骨髄間葉系幹細胞による神経疾患に対する治療法の開発」
<功績の内容>
佐々木講師は神経再生医学の研究に従事し、幹細胞(自己複製能と様々な細胞への分化能を有する細胞)を用いた細胞移植療法の基礎的研究において多く業績をあげているが、特に骨髄間葉系幹細胞に治療効果があることを見出し、これが現在札幌医科大学で行われている脳梗塞や脊髄損傷に対する再生医療の基盤となる研究結果の一つと位置付けられる。
佐々木講師のこれまでの発表論文等は50編以上であり、総引用回数は1,000件を超えている。また、佐々木講師は文部科学省の「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」による札幌医科大学における脳梗塞や脊髄損傷に対する医師主導治験でプロジェクトマネージャーを務め、再生医療の推進に貢献している。
脳梗塞、脊髄損傷等の中枢神経の損傷が原因で惹起される神経機能障害は、根本的な治療法が確立されておらず、一度罹患すると回復は極めて困難である。基礎研究分野では世界的に多くの研究が行われているが、ほとんどが臨床応用まで到達していない。
そうした中、札幌医科大学において実施している、脳梗塞や脊髄損傷患者に対する骨髄間葉系幹細胞による細胞療法の医師主導治験は、患者本人の幹細胞を用いることから、医学的・倫理的な問題が少なく、投与も、末梢静脈に短時間の点滴で行うため、患者への負担が極めて少なく、しかも喪失した神経機能に対する治療効果が期待できる。
大学において再生医療等製品を品質管理基準に基づいて製造し、医師主導治験を実施しているのは国内初であり、札幌医科大学では、治験が今後数年間で完遂された後には、速やかに実用化していくための取組にも着手している。
これは、国内外を通じて初めての試みであり、国際的に最先端の研究である。これらの研究を推進することで、本道発の革新的な再生医療の技術が世界に先駆けて実用化されるとともに、今後の再生医療の実用化・発展におけるモデルケースになることも期待される。
北海道科学技術奨励賞は、本道の発展に寄与することが期待される科学技術上の優れた発明、研究を行い、今後の活躍が期待される若手研究者に、知事表彰として贈呈しているものです。
<受賞者>
医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療学部門 佐々木祐典講師
<功績名>
「骨髄間葉系幹細胞による神経疾患に対する治療法の開発」
<功績の内容>
佐々木講師は神経再生医学の研究に従事し、幹細胞(自己複製能と様々な細胞への分化能を有する細胞)を用いた細胞移植療法の基礎的研究において多く業績をあげているが、特に骨髄間葉系幹細胞に治療効果があることを見出し、これが現在札幌医科大学で行われている脳梗塞や脊髄損傷に対する再生医療の基盤となる研究結果の一つと位置付けられる。
佐々木講師のこれまでの発表論文等は50編以上であり、総引用回数は1,000件を超えている。また、佐々木講師は文部科学省の「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」による札幌医科大学における脳梗塞や脊髄損傷に対する医師主導治験でプロジェクトマネージャーを務め、再生医療の推進に貢献している。
脳梗塞、脊髄損傷等の中枢神経の損傷が原因で惹起される神経機能障害は、根本的な治療法が確立されておらず、一度罹患すると回復は極めて困難である。基礎研究分野では世界的に多くの研究が行われているが、ほとんどが臨床応用まで到達していない。
そうした中、札幌医科大学において実施している、脳梗塞や脊髄損傷患者に対する骨髄間葉系幹細胞による細胞療法の医師主導治験は、患者本人の幹細胞を用いることから、医学的・倫理的な問題が少なく、投与も、末梢静脈に短時間の点滴で行うため、患者への負担が極めて少なく、しかも喪失した神経機能に対する治療効果が期待できる。
大学において再生医療等製品を品質管理基準に基づいて製造し、医師主導治験を実施しているのは国内初であり、札幌医科大学では、治験が今後数年間で完遂された後には、速やかに実用化していくための取組にも着手している。
これは、国内外を通じて初めての試みであり、国際的に最先端の研究である。これらの研究を推進することで、本道発の革新的な再生医療の技術が世界に先駆けて実用化されるとともに、今後の再生医療の実用化・発展におけるモデルケースになることも期待される。