札幌医科大学アイン・ニトリ緩和医療学推進講座主催による市民公開講座を開催
札幌医科大学アイン・ニトリ緩和医療学推進講座主催による市民公開講座「がんと共に、わたしらしく生きる」を本学講堂で開催しました【2月24日開催】
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平成28年2月24日(水)、本学臨床教育研究棟1階大講堂にて、本学アイン・ニトリ緩和医療学推進講座主催による市民公開講座「がんと共に、わたしらしく生きる」を開催しました。
当日は、現在もがん治療中でいらっしゃる藤山とめ子さんと、札幌清田病院緩和ケア科・麻酔科部長の渡邊昭彦先生をお招きしてご講演いただき、また、講堂前ホールでは、がん療養を支援する患者団体・企業などがPR活動や福祉用品の紹介を目的に展示ブースを設け、合計9つの団体による出展を行いました。
藤山さんからは「がん患者からのメッセージ」と題し、ご家族や周囲の方々の支えの中で、がんと前向きに付き合っていくご自身の生き方についてじっくりと話され、渡邊先生からは「自分らしく生きるために~緩和ケア~ 」をテーマに、緩和ケアの正しい考え方やあり方について、これまでの医療現場における豊富な実践経験を踏まえて、分かりやすく丁寧に説明されました。
講演後は、アイン・ニトリ緩和医療学推進講座の兼任教授である山蔭 道明教授を座長に、藤山さん、渡邊先生を交えて、来場された方からのがんや緩和ケアに関する質問に答えるパネルディスカッションが行われ、活発な議論が交わされました。
展示コーナーでは、肺がん・乳がんなどの患者支援団体による活動PRをはじめ、医療用ウィッグや帽子、乳房切除後のケア用品など、多くの福祉用品の紹介を行うブースが設けられ、多くの方が見学されていました。来場された皆さんは、出展者から熱心に説明を聴き、展示品を実際に手に取って使い心地を確認するなど、会場は終始賑わいをみせていました。
アイン・ニトリ緩和医療学推進講座は、株式会社アインホールディングスと株式会社ニトリの支援により設置されている寄附講座で、がんと向き合う患者さんを支え、その人らしさを大切にする医療「緩和ケア」をはじめ、患者さんのご家族や、がんに関わる皆様を対象とした様々な活動に取り組んでいます。