札幌医科大学附属病院肝疾患相談センター主催「第22回肝臓病教室」を開催

札幌医科大学附属病院肝疾患相談センター主催「第22回肝臓病教室」を本学記念ホールで開催しました【1月28日開催】

画像スライド集

写真1
第22回肝臓病教室
写真2
開会挨拶のようす
写真3
附属病院消化器・免疫・リウマチ内科の石上 敬介先生の講演

テーマは「血液データの見方」

写真4
講演のようす
写真5
附属病院消化器・免疫・リウマチ内科の阿久津 典之先生の講演

テーマは「肝疾患の画像検査」

写真6
講演のようす
 平成28年1月28日(木曜日)、本学記念ホールにて、附属病院肝疾患相談センター主催「第22回肝臓病教室」を開催しました。
 肝疾患相談センターでは、地域住民や医療従事者を対象とした肝疾患に関する情報支援の取組として、平成23年度から肝臓病教室を開催しており、今回で22回目の開催となります。

 今回の肝臓病教室は、附属病院消化器・免疫・リウマチ内科の石上 敬介先生による「血液データの見方」と、同科で医学部消化器・免疫・リウマチ内科学講座助教の阿久津 典之先生による「肝疾患の画像検査」の2つのテーマで講演を行いました。
 石上先生の講演では、肝臓の働きや肝疾患の種類といった基本的な知識の確認と、私たちが普段の健康診断などで目にする機会も多い血液検査による肝機能のデータに関する説明がありました。ASTやALT、γ-GTPなど、肝臓が壊れたせいで出てきて数値が上がるもの、ビリルビンやアンモニアなど、肝臓が弱って分解できなくなって数値が上がるもの、といったように、データ項目一つひとつについて働きと数値変動の要因がとても丁寧に分かりやすく説明されました。
 阿久津先生の講演では、CTやMRI、エコーといった画像による肝臓検査の種類ごとの特徴の説明と、それらの検査で撮影された実際の肝臓の画像を使った肝疾患ごとの特徴の説明がありました。正常な肝臓と、肝細胞がんや慢性肝炎、肝硬変などの肝疾患との違いを画像で比較し、参加者の方々にも画像の中のどこに病変の箇所があるかをいっしょに考え、画像から肝疾患について学んでいきました。阿久津先生からは、検査ごとの特徴を踏まえ、様々な検査を組み合わせて診断能力を上げることや、肝疾患を早期に診断し治療するためにも定期的に検査を受けることなどのアドバイスもありました。
 それぞれの講演後に設けられた参加者の方からの質問コーナーでは、大変多くの方が先生方に熱心に質問をしていました。

 肝疾患相談センターでは、定期的にどなたでも参加できる肝臓病教室や市民公開講座を開催しています。次回の肝臓病教室の開催は3月を予定しています。開催のお知らせは、大学ホームページのイベントページや附属病院の肝疾患相談センターのホームページに掲載していますのでご覧ください。
 肝臓病教室などで、自分の健康を見つめなおす一つのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

発行日:

情報発信元
  • 事務局経営企画課企画広報係