世界生物学的精神医学会議にてBest Poster Award受賞
第10回世界生物学的精神医学会議において、神経精神医学講座 渡邊公彦診療医がBest Poster Awardに選出されました【6月2日受賞】
画像スライド集
本学神経精神医学講座 渡邊公彦(わたなべ きみひこ)診療医が、5月30日~6月2日にプラハ(チェコ共和国)で開催された、第10回世界生物学的精神医学会議(10th World Federation of Societies of Biological Psychiatry)にて、5月31日のポスターセッションがBest Poster Award (10人)に選出され、学会最終日に表彰を受けました。
受賞研究:The migration of peripheral brain-derived neurotrophic factor (BDNF) to the hippocampus in rats.(末梢BDNFの脳内移行に関する検討)
受賞者:札幌医科大学医学部神経精神医学講座 渡邊 公彦(わたなべ きみひこ)診療医
受賞日:2011年6月2日
発表概要:末梢BDNFの脳内移行に関する検討
背 景
方 法
BDNF-FITC投与12、24、48時間後の海馬を観察した。
結 果
投与24、48時間後のラット海馬で蛍光BDNFが認められ、その一部は神経細胞の形態を有していた。
結 論
血液脳関門(BBB)の通過様式は明らかではないものの、末梢から投与したBDNFが脳内の海馬で認められた。海馬歯状回は、中枢でも特に神経新生が盛んな所であることが知られていることから、脳内での神経新生には中枢由来のBDNFだけではなく末梢由来のBDNFも直接関与している可能性が示唆された。