平成21年度北海道科学技術賞
内科学第二講座 島本和明教授が平成21年度北海道科学技術賞を受賞しました
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内科学第二講座 島本和明教授のこれまでの「高血圧・糖尿病を中心とする心血管病の危険因子となる病気の研究」が実績として高い評価を得て、平成21年度北海道科学技術賞を受賞し、2月24日(水)、札幌グランドホテルで贈呈式が行われました。
北海道科学技術賞
科学技術上の優れた研究や発明等を行い、道民生活の向上や本道の経済、社会、文化等の発展に寄与した個人又は団体に送られる北海道知事表彰
北海道科学技術賞
科学技術上の優れた研究や発明等を行い、道民生活の向上や本道の経済、社会、文化等の発展に寄与した個人又は団体に送られる北海道知事表彰
業績の概要
- 島本和明教授は、卒後一貫して、高血圧・糖尿病を中心とする心血管病の危険因子となる病気の研究を行ってきた。
- 高血圧の成因における降圧系、昇圧系の役割に関して、国内外の留学での研究を基礎にして、国内はもとより、国際的にも研究をリードしてきている。
- 1977年から本道で行っている端野・壮瞥町研究は、日本を代表する前向き疫学調査であり、その疫学成績は、我が国におけるメタボリックシンドロームの概念・診断基準の作成にあたり唯一の根拠として用いられている。
- さらに、厚生労働省の特定検診・特定保健指導の在り方検討委員会委員、メタボリックシンドローム撲滅委員会委員の活動を通じて、この分野におけるオピニオンリーダーとして社会的にも活躍している。
- 心血管病の予防と対策は、特に寒冷気候で肥満が多く、心血管病の多い、本道では、重要であり、高血圧やメタボリックシンドローム、糖尿病の疫学・成因から治療に至るこれまでの取組は、道民の健康管理に大きく貢献をしてきた。
- また、本道をはじめ全国の保健所、医師会、薬剤師会、栄養士会など多くの保健産業分野において、講演、著述、指導を行うなど、心血管疾患、代謝疾患の予防と治療に尽力し、道民生活の向上に多大な貢献を果たした。