保健医療学部の特徴

 人々の健康を生活面から支える医療人を育成する保健医療学部。

 人々のいのちと健康を守る医療人の責任は重大です。

 そのため、4年間の学生生活で身につけなければならない知識と技術は膨大です。また、自分で問いを発見し、問いに対する解答を自ら導くことが求められ、進んで物ごとに取り組む姿勢が重視されます。

 保健医療学部では、建学の精神を実現する優れた人材を社会に送り出すため、日々の授業においては質・量の伴う学修行動を厳しく学生に求める一方、教員は一人ひとりの個性を大切にする教育活動を行っています。

 重い責任を担う専門職となる道程には、たくさんの困難が待ち受けています。とりわけ、臨床実習では、人々の苦悩・悲しみ・怒りに触れて、自己の限界を感じることもあるでしょう。けれども、そうした体験を通して、医療を提供する者も医療を必要とする人々も、共に支え合う医療の本質を実感し、その魅力と醍醐味を知ることになるでしょう。

 このような4年間の学修を支え、学生の成長を促す保健医療学部の魅力を紹介します。

1 学生一人ひとりの個性を大切にする少人数教育

実践能力の高い医療人を輩出!

 保健医療学部の一番の特徴は、学生定員が少ないことです。

 1学年の定員は、看護学科50名、理学療法学科・作業療法学科各20名と、全国的にも珍しい少人数制です。一方、教員数は学生数に比して多く配置されています。教員1人当たりの学生数は、看護学科6.7名、理学療法学科・作業療法学科各5.7名と少ないため、一人ひとりの個性や学習状況に即した教育指導を行っています。また、少人数ゆえの学生同士のつながりも学科を超えて育まれていきます。

 毎日の授業には、少人数の特性を活かした能動的学習を多く採り入れています。臨床実習においても、丁寧な個別指導によって、高い水準の目標達成を後押しします。
少人数授業のイメージ写真
臨床実習のイメージ写真

2 医科大学にある学部としての強み

保健医療を支えるたくさんの知識を広く深く学ぶ!

 保健医療学部では、医科大学ならではの強みを活かした教育が行われています。

 解剖学実習や解剖見学により人体の構造をご遺体から直接学ばせていただく授業、医学部・保健医療学部の学生が合同で多職種連携のあり方を学ぶ授業など、医科大学ならではのカリキュラムが準備されています。また、医学・医療の研究者である本学教員から、学部を超えて最新の知識を得られる環境であるのも魅力のひとつです。
授業のイメージ写真
解剖実習室前の写真

3 大学附属病院の存在

地域医療の中核を担う先進医療の場で学ぶ!

校舎の航空写真
 北海道の医療を支える札幌医科大学附属病院は、医療人を育む保健医療学部の教育・研究にとって不可欠の存在です。附属病院は臨床実習を支える施設というだけではありません。先端的な医療を道民に提供する大学附属病院という環境そのものが、医療人としての価値形成に大きく役立ちます。

 また、大学と附属病院は強く繋がっているため、臨床実習では共同体制のもとで学生指導が展開されます。職員には卒業生も多いので、先輩から指導を受けられるサポーティブな学習環境となっています。

4 充実した付置施設・教育設備

学習活動を支える環境!

 札幌医科大学のキャンパスは他大学と比較して狭隘ですが、付置施設・教育設備は非常に充実しています。

 例えば、看護学科では、学生2名に1ベッドが準備され、50名全員が確実に授業時間内に技術を学習できる環境が整えられています。理学療法学科・作業療法学科の学内演習は、2014年12月に完成した東日本随一のリハビリテーション実習施設で行われています。

 また、24時間利用可能な図書館やパソコンルームなど、学生が学びやすい環境が整えられています。
リハビリテーション実習のイメージ写真1
リハビリテーション実習のイメージ写真2

5 将来のキャリアに役立つ支援体制

附属病院と連携して学生のキャリアを支える!

 看護学科は、附属病院看護部との共同で「看護キャリア支援センター」を、理学療法学科・作業療法学科は、附属病院リハビリテーション部との共同で「理学療法士・作業療法士研修センター」を開設し、学生の教育指導、卒業後の臨床研修に取り組んでいます。

 また、札幌医科大学大学院保健医療学研究科に進学した保健医療学部の卒業生を対象に、附属病院の非常勤職員として臨床経験を積みながら学べる制度を整えています。

 助産師を目指す看護学科学生には、1年課程の助産学専攻科が設置されています。
学生が談笑している写真
卒業後のイメージ写真