北海道科学技術奨励賞を受賞

医学部分子生物学講座 鈴木教授が「北海道科学技術奨励賞」を受賞しました

画像スライド集

写真1
授賞式の様子

高井修北海道副知事から賞状の授与を受ける鈴木拓教授

写真2
授賞式の様子

受賞の挨拶を行う鈴木拓教授

写真3
受賞者関係者一同による記念撮影
 本学医学部分子生物学講座 鈴木拓教授が、北海道科学技術奨励賞を受賞し、平成27年2月20日(金)に、センチュリーロイヤルホテルで行われた贈呈式に出席しました。
 科学技術奨励賞とは、本道の発展に寄与することが期待される科学技術上の優れた発明、研究を行い、今後の活躍が期待される若手研究者に、知事表彰として北海道科学技術奨励賞を贈呈しているもので、今年度は鈴木教授の他4名の研究者が受賞されました。

<受賞者> 本学医学部分子生物学講座 鈴木 拓教授
<功績名>
 「がんエピゲノムの解析と診断・治療への応用」

<功績の内容>
 鈴木教授は、分子腫瘍学を学び、特に発がんにおけるエピゲノム異常の解析を行い、米大との共同研究において、大腸がん細胞の増殖を、「SFRP」という遺伝子が抑制する働きを持っていることを突き止めるなど、エピゲノム異常を標的とした治療に関し独創性の高い研究成果をあげ、関連学会などからの賞及び研究助成を多数受けてきている。
 また、エピゲノム異常を、胃がんのリスク診断、大腸がんの浸潤性の判定、大腸がんの存在診断、消化管間質腫瘍のリスク診断、膀胱がんの尿中診断などに応用し得ることを明らかにした論文は、インパクトの高い国際研究ジャーナルに掲載され高い評価を受けている。鈴木教授は、これらの成果について特許出願を行うとともに、実用化に向けた共同研究の取組も進めている。
 エピゲノム異常は、がんの有効な治療標的であると考えられており、多くの研究者や製薬会社が注目しており、今後、検査企業や試薬企業との共同研究が進むことで、北海道発の新たな分子診断法が多数開発されることが期待され、また、がん細胞においてエピゲノム異常が発生するメカニズムを明らかにすることで、新たながん予防及び治療戦略に繋がることが期待される。

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  • 企画広報係