札幌医大附属病院にトモセラピーを導入しました(北日本の大学病院で初)


 北海道で最初に強度変調放射線治療(IMRT)を開始した札幌医科大学附属病院に、新しい治療装置が導入されました。
 アメリカのaccuray社が提供するトモセラピーです。
 東北を含めた北日本の大学病院では初の導入となります。

 この治療装置は、CTスキャナー(computed tomography:コンピューター断層撮影装置)と放射線治療システム(リニアック:治療エックス線発生装置)が融合した治療機で、体の周りをらせん状に回転しながら放射線照射を行います。
 照射する形は、マルチリーフコリメーターで自由自在に変化させることができ、多彩な線量分布を実現します。
 より正確で安全な強度変調放射線治療(IMRT)を提供することを可能にします。


<トモセラビー紹介動画>



●3次元画像誘導によるヘリカル照射を用いたIMRT

 脳腫瘍、頭頚部がん、一部の食道がん、腹部臓器がん、子宮がんや前立腺がん、緩和照射など様々な領域でIMRTを行い豊富な経験を持つ当院で、IMRTができる3台目の治療機として最新のトモセラピーを導入することができました。
 当院には高精度治療を支える多くの職種(放射線治療専門医、放射線治療専門技師、医学物理士、放射線治療品質管理士など)が常勤しております。 
 正確・的確でかつ効率的、そして何より安全なIMRTを提供することをお約束します。
 また、放射線治療科病棟としては道内最大の25病床を活用し、地方から来る患者の入院にも対応しています。

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情報発信元
  • 放射線治療医学講座・放射線治療科