理事長室だより 第6号 平成22年12月27日
理事長室だより第6号をお届けします。
早いもので、今年もあと数日を残すのみとなり、今年最後の理事長室だよりになります。
今年1年を振り返って
今年の4月に本学の理事長・学長を拝命して、はや8カ月が経過しました。この間本当にあっという間で、初めて経験することも多く、戸惑うこともありましたが、学内の皆さんと色々と議論をし、ご意見をいただき、私なりに理事長としてのリーダーシップというものを常に意識しながら、これまで円滑に大学運営を行うことができたものと思っています。
6月には、開学60周年(創基65周年)記念式典・祝賀会を挙行しました。本学関係者の皆様をはじめ、多くの方々にご参加いただいて盛大に終了することができ、私も、理事長としてこの節目の年を迎え、本学の新たな時代へ向け、身の引き締まる思いがしたところです。また、記念事業の一環として実施した募金事業にも大変多くのご厚志を賜り、体育館のトレーニング機器や病院ロビーのグランドピアノの設置をはじめ、学内・病院内の様々な整備を実施することができ、本当にありがたく思っているところです。
8月と9月には3つの新たな特設講座を開設しました。いずれも本道の地域医療の向上に向けた研究を担う講座で、本学の使命である「地域医療への貢献」に大きく寄与できるものと期待しています。また、医学部教育研究機器センター「細胞プロセッシング施設」が運用を開始するなど、本学の先端的研究を推進する体制が整いつつあるのも、非常に明るい材料です。9月には道からの要請を受け、本学に新たに「助産学専攻科」が設置されることが決定し、現在24年4月からの開設に向け、準備を進めているところです。
附属病院については、皆さまのご尽力により、大変順調に推移してきており、大幅な経営改善が見込まれる状況になっていることから、補正予算を組み、地域医療への一層の貢献を目指して、かねてからの懸案でありました就労環境や診療環境の改善を行ったところです。これはひとえに職員の皆さんの日々の職務に対する意識改革、たゆまぬ努力の積み重ねの結果であると考えています。
この他にも様々な取組を行ってまいりましたが、日々の業務を円滑に実施できたのは、教職員や学生の皆さんのご尽力、ご協力のおかげであり、本当に感謝いたします。
来年、平成23年は医学部附属研究所を再編した「フロンティア医学研究所」の新たな発足や次期の中期目標・中期計画の検討が開始される予定となっています。キャンパス再編についても具体的な議論が深まるものと考えており、本学の「次」の時代を見据えた取組を鋭意進めていく所存です。
来年の干支は「うさぎ」です。うさぎは元来おとなしい動物ですが、その繁殖力の高さから「豊穣」を表す動物とされているそうです。来年が、本学にとっても実り多き年でありますよう、また皆様にとってもよい一年でありますよう心から願っております。
今年の年末年始は、暦の関係で短めの休みとなりますが、病院などで引き続き業務に就かれる方も多いかと思います。本当にご苦労さまです。
休暇中に帰省や旅行などで車を運転される方も多いかと思いますが、交通事故などには十分注意されるとともに、時節柄、アルコールに接する機会が増えますが、重大な事態を引き起こすことがないよう節度ある飲酒を心掛けるよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。
最後になりますが、体調には十分留意し、風邪などひかれませんように。