理事長室だより 第4号 平成22年10月20日

 理事長室だより第4号をお届けします。
店頭には、秋刀魚、栗、キノコなど、秋の味覚が所狭しと並ぶようになりました。
それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

助産学専攻科の開設について ~助産師養成に向けた新たな取組がスタートします~

 本学では、平成24年度から新たに助産学専攻科をスタートさせることとなりました。
 これは、附属病院の東隣にある「北海道立衛生学院」の廃止に伴い、同学院の助産師養成課程の移管について本学が道から要請を受けていたものであり、本学としましても、本道における周産期医療の向上を目指すうえで必要と判断し、要請を受けることといたしました。
 設置する専攻科の概要としては、現在の学部、医療人育成センター、大学院等と並ぶ組織として新たに設置することとし、修学年数は1年で入学定員は20名を予定しています。
 今後は、文部科学省への申請等の諸手続きや教員の募集、入試選抜等の準備を行うこととし、そのため、開設準備委員会を拡充したほか、開設準備室を設置しました。
 本道に限らず、周産期医療を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。
 地域医療への貢献を建学の精神の一つとし、医学部と保健医療学部を有する道内唯一の公立医系総合大学である本学において、両学部が有する高度な知識と技術に裏付けられた助産師を養成する専攻科を持つことは、大変意義深いものと考えています。
 今後とも、両学部や附属病院が有機的に連携しながら、円滑な開設に向け、努力して参りますので、学内の関係者の皆さまのご協力をお願いいたします。

大学認証評価に係る財団法人大学基準協会の「実施視察」の実施について                   ~法律制定後、自己点検・評価について初めての実地視察が行われました~

 去る10月12日に、大学基準協会の実施視察がありました。
 これは学校教育法の規定に基づき、大学の教育研究等の状況について、7年に一度実施する自己点検・評価結果について、文部科学大臣の認証を受けた機関による外部評価を受けるものであり、今回が3回目、法律で義務付けられてからは初めての受審となりました。
 本学では、これまで1年以上の時間をかけ、全学の自己点検評価委員会のほか、各学部等のそれぞれの評価委員会で検討・協議を進め、本年3月に自己点検・評価報告書として取りまとめ、認証評価機関である大学基準協会による書面審査を受けていました。
 今回の実地視察では、学長である私をはじめ本学関係者へのヒアリングや施設見学、授業参観や学生へのインタビューが実施され、今回、来学いただいた3名の委員の皆様方の専門的な知見や識見に基づいた本学の教育、研究活動についての意見をいただいたところです。
 その中で評価委員の皆さまから本学施設の耐震対策等の施設に関することや、カリキュラムにおける教養教育と専門教育との関連性などについて、ご指摘を受けました。
 今後、大学基準協会において評価結果の妥当性等を確認し、来年3月を目途に最終的な評価結果が示されることになっています。
 今回の認証評価は、毎年度実施される道の評価委員会における年度計画の実績評価と並び、外部から本学の運営についてご意見をいただくたいへん貴重な機会であります。
 今後ともこうした学外の皆さまのご意見にも顕著に耳を傾け、様々な課題の解消や更に高い水準を目指して全学をあげて取り組んで参りたいと考えていますので、これからもよろしくお願いします。
 最後に、今回の実地視察に関し、ご協力をいただいた教職員、学生の皆さま、大変ご苦労さまでした。改めてお礼を申し上げます。 

 めっきり秋も深まってまいりました。学内の木々の紅葉も今が見ごろとなってきました。
 今週に入ってから急に冷え込みが強くなり、山間部では初雪も観測されたそうです。
 くれぐれも体調管理に留意され、風邪など召しませんように。

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