理事長室だより 第1号 平成22年6月22日

島本学長

 理事長室だよりをお届けいたします。
 本年4月に本学理事長兼学長に就任しました島本です。
 これからよろしくお願いします。
 新学期がスタートして3か月が過ぎようとしています。新入生の皆さんが学生生活に馴染んできたように、 私も就任当時の慌ただしさから解放され、少しずつ落ち着いてきたところです。
 さて、今回の理事長だよりは、私が理事長に就任して初めての発行となります。
 これまで様々な場でお話させていただいたものと重複しますが、まず私の抱負などを述べたいと思います。

 本学は、平成19年に独立行政法人となって以来、現在まで順調に運営されていますが、建物の老朽化、 狭隘化が著しく、安心で安全な教育環境を提供するためには、ハード面の整備が必要であると考えています。
 道に本学の施設整備のあり方に関する検討会が設置され、また、本学における検討も既に開始しており、今後とも、キャンパス再編を含めた整備計画については、精力的に取り組んで参ります。
 教育では、人間性豊かな医療人の育成という目標のもと、両学部それぞれにおける専門教育と、両学部共通の教養教育の一層の充実が必要です。20年に設置した医療人育成センターの機能充実を図るため、新たに学内にワーキンググループを立ち上げ、私が座長となって、鋭意議論を進めています。
 臨床・診療では、患者さまへのサービスの充実という面で、6床室の4床室化による入院環境の改善といった患者サービスに直結するハード面の課題について、今後、病棟増改築を視野に検討を進めていきたいと思います。
 研究では、これまでがん研究、免疫研究、再生医学など優れた基礎研究、臨床研究がなされてきており、非常に高い評価を受けていますが、これらの研究の更なる高度化に邁進していきます。
 地域医療への貢献についても、昨今特に課題となっている地域における医師不足の解消に対し、本学としても教育、研究、臨床の包括的な改善による医師確保に向けた取組を進めてまいります。
 これから取り組むべき課題が山積している状況ではありますが、以上のような方向性のもと、広く皆さんからのご意見を聞きながら十分な議論を尽くし、すべての課題に対して、全学を挙げ、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えていますので、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

開学60周年(創基65周年)記念事業について

 本学が今年、開学60周年(創基65周年)を迎えるにあたり、記念事業を実施します。
 記念事業として、昨年度から道民公開講座、道民特別講演会等の冠事業を開催してきましたが、今年度は、6月25日(金)に記念式典・記念祝賀会の開催、26日(土)には道民公開講座として、五輪橋産科婦人科小児科病院の丸山理事長、本学の前理事長・学長であり、現在は、東京大学医科学研究所の今井教授・附属病院長からご講演をいただくこととしています。詳細につきましては、ホームページ、新聞等でお知らせいたしますが、参加は無料となっておりますので、ぜひ皆様の積極的なご参加・PRをお願いいたします。

大学祭について

 先週、大学祭が開催されました。
 今年の大学祭は、本学が開学60周年(創基65周年)を迎えることから、テーマを「還暦~rebirth~」にしたと聞き、しゃれっ気のある素晴らしいテーマだと感心した次第です。医科系大学らしく、学生による公開模擬講義、健康相談・体力測定や標本館の一般公開、京谷和幸氏による記念講演のほか、多くの模擬店も出店されました。大学の取組や学生の皆様方の熱意を発信するための機会の一つとなる大学祭が、盛況の内に幕を閉じたのはたいへん喜ばしいことと感じています。学生の皆様におかれては、このような貴重な経験をこれから医療人としての第一歩を踏み出すための糧としていただければ幸いです。
 今年は、昼夜で寒暖の差が大きい日が続いています。学生・教職員の皆さまにおかれましては、体調管理には十分留意し、研究や勉強に励んでください。
 

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