理事長室だより 第11号 平成23年9月6日

 理事長室だより第11号をお届けします。
 9月に入り、朝夕は涼しいそよ風が流れ、北海道の短い夏も徐々に過ぎゆこうとしています。
 学部棟と附属病院の間の市道の並木にはどんぐりの実も落ち始めました。
 これからいわゆる「勉強の秋」、「スポーツの秋」を迎えます。
 医学部学生にとっては、前期定期試験が実施されておりますが、日頃の研鑽の成果が発揮されるよう健闘を祈ります。
 それでは本学の最近の動きをお知らせします。

地域医療貢献に向けた活動 ~人間性豊かな医療人育成を目指して地域医療実習を行いました~

 本学のカリキュラムの特徴でもある「地域密着型チーム医療実習」が今年も夏休み中の期間を利用し、根釧、利尻、留萌地区において、計64人の学生が参加し、実施されました。
 このチーム医療実習の主な目的は、総合医科大学である本学のメリットを活かし、医学部、保健医療学部の学生が合同でチーム医療の役割、重要性を実体験として学ぶとともに、地域医療におけるそれぞれの医療職種間や、関連施設間の有機的な連携のあり方への理解を深めることにあります。
 「百聞は一見にしかず」の言葉のとおり、参加された学生にとっては地域医療の実情を目の当たりにしたほか、コミュニケーション力の大切さなど、普段の講義以上の様々な体験をし、吸収してきたものと思います。
 私としては、この実習期間中の経験を経て、医療人として更なる成長を遂げていただけるものと、大いに期待しています。

地域の医師不足解消に向けて ~地域医療機関への支援に積極的に協力しています~

 先日、昨年度における本学から地域医療機関への医師派遣の実績を公表しました。
 本学では地域医療機関からの要請に基づき診療支援のため医師を派遣しているほか、道からの要請に基づき、地域医療の確保を目的に医師確保が困難な地域に教員を常勤医師として派遣しており、22年度の実績は派遣総件数や公的医療機関への派遣割合はほぼ例年並みでありますが、地方における医師不足が常態化していることを伺い知ることができます。
 北海道の中核医療機関として、今後とも、道や地域からの要請に応じ、可能な限り措置して参りたいと思います。
 派遣先で勤務している医師については引き続き、地域関係者との連携を図り、安全で安心できる医療体制の構築に向け、ご協力をお願いします。

来年度に向けた動きが本格化 ~医療人を目指す意欲ある学生の確保に向け、オープンキャンパス等を開催しました~

 年度の折り返しの時期を迎え、早いもので来年度に向けた動きが本格化してきました。
 8月初めには医療人を目指す意欲ある学生の確保に向け、医学部・保健医療学部でオープンキャンパスが開催されたほか、来年度4月開設予定の助産学専攻科においては先日、試験概要などの説明会が開催され、それぞれ熱心な受験希望者も多数見受けられたと聞いています。
 なお、9月・10月には函館や旭川・帯広などの各地区で学部説明会を開催するほか、助産学専攻科においては第2回目の説明会を9月11日に開催します。
 また、保健医療学部においては、法律の改正に伴い、平成24年度以降の入学生から適用される教育課程の大幅な変更作業を進めており、文科省への手続きを行うところであります。
 この他にも、様々な動きはありますが、円滑な運営に向けて、引き続きご尽力されるようよろしくお願いします。

最後に

 HBC北海道放送において放送された、「医の1BAN!~札幌医科大学の挑戦~」が好評のうちに終了しました。見逃した方は、本学ホームページから視聴することができますので、是非ご覧ください。
 なお、本学の教育内容・取組をお知らせする広報として、テレビ以外にもFMラジオを活用した番組を現在企画しているところであります。
 次号にて番組内容など詳細をお知らせしたいと思いますのでご期待ください。

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