専攻科

専攻科長あいさつ

研究科長 大日向輝美

 札幌医科大学専攻科は、公衆衛生看護学専攻と助産学専攻の2専攻を擁する1年間の教育課程です。2012年の助産学専攻の開設から9年目となる今年、新たに保健師を養成する公衆衛生看護学専攻を開設し、2専攻の体制となりました。保健師と助産師を養成する大学専攻科は我が国初の設置であり、この利点を活かした教育プログラムを準備しています。

 本専攻科は、地域医療への貢献を建学の精神とする札幌医科大学において、高度な専門職として高い実践力を身につけた保健師・助産師を育成し、有為な人材を道内に送り出すことをねらいとしています。1年間の教育課程を通して、保健師・助産師として主体的に役割遂行できる実践力、将来は公衆衛生看護、助産領域を牽引しうるリーダーとしての能力を養うとともに、本学が価値とする地域医療マインドを涵養します。

 公衆衛生看護学専攻では、地域ケアシステムの構築と地域社会の多様なニーズに応える保健師としての基礎を養います。災害発生時に求められる災害保健指導やグローバル化に応じるための国際文化コミュニケーションなど、公衆衛生看護活動の将来を見据えた先駆的な科目を配置しています。臨地実習では、基本となる公衆衛生看護実習に加えて、産業保健・学校保健・地域包括ケア実習で公衆衛生看護活動を全般的に学び、保健師に求められる知識・技術を幅広く修得します。

 助産学専攻のカリキュラムは、リプロダクティブヘルスを基盤に高度な判断力・実践力を養う科目群で編成しています。周産期における代替補完療法や最新の新生児蘇生法など、全国的にも珍しい専門性の高い知識・技術を教授する科目も整えています。各地の基幹施設で実施する助産学実習では、地域の母子保健・周産期医療の実際を学び、助産師としての実践力を獲得します。

 北海道は地域保健・母子保健にかかわる多くの課題を有しています。本専攻科で養成する人材には、地域包括ケアシステムを支える保健医療専門職としての役割が期待されています。ここで学ばれた皆さんが、将来、北海道の地域保健・医療の第一線で活躍し、更なる発展のための礎となることを期待します。