就労支援の取り組み

皮膚科

 全国的に30歳以下の皮膚科医の7割は女性医師であり、皮膚科は女性医師の割合が多い科です。華やかな職場ですが、一方で、出産・育児を経て離職する医師が多いことが問題となっています。日本皮膚科学会では指導的な役割を担える女性医師の育成を目指しており、メンター・メンティの会(先輩女性医師との懇談)など様々な試みが行われています。

 札幌医科大学皮膚科でも、女性医師の割合が増加傾向にあります。現在、大学勤務20名中女性は11名、関連病院勤務10名中女性は5名です。性別によって勤務内容やキャリアに差がつかないよう配慮していますが、結婚・出産・育児の際には、それまでの勤務内容を継続することは難しいでしょう。職場復帰しやすい環境を整え、復帰後も無理なくキャリアを積めるよう調整しています。以下に、私たちの取り組みの一端をご紹介します。

  1. 産休、育休後の職場復帰:時短勤務を利用して、外来診療中心の勤務から開始し、生活状況に応じてフルタイム勤務への移行時期を決めています。
  2. チーム診療:病棟・外来とも複数の医師で診療しているため、お子さんの急な病気などの際にサポートが可能です。
  3. カンファレンス:全体カンファレンス、チームカンファレンス、病理組織検討会、抄読会などがありますが、これらを勤務時間内(いわゆる9時5時)に開催できるよう、業務を効率化しています。
  4. 当直:家庭の状況などを勘案して、可能な範囲で分担しています。
  5. 関連病院診療支援:育児中の女性医師が勤務しやすいよう、関連病院に働きかけ、勤務体制、診療時間の調整を行っています。
  6. 研究:男性医師、女性医師ともに大学院進学を奨励しています。

 まだまだ改善の余地はありますが、女性も男性も納得してモチベーション高く仕事できる環境が整いつつあります。実際、子育てをしながら皮膚科専門医を取得したり、大学院博士課程に進学したりと、活躍する女性医師が複数在籍しています。

「北海道で皮膚科医として働いてみたい!」という方は是非ご相談ください。

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