就労支援の取り組み

腫瘍内科・血液内科

 我々は旧第4内科として腫瘍内科と血液内科が協力して診療にあたっております。非常に幅広い腫瘍性疾患(消化器癌、血液悪性腫瘍、骨軟部肉腫、頭頚部腫瘍、自家移植を要する泌尿器領域癌など)や非悪性血液疾患を対象としており、内科領域における診療範囲が広い内科です。

 最近の10年で8名(留学中1名、助教1名、大学診療医2名、市中病院で4名)が診療や研究に従事しております。診療対象は現在増加の一途をたどり、日本の死因第一位である悪性疾患が主となります。症例数が多く、非常に忙しい一面はありますが、患者さんの診断から治療、緩和医療まで患者様の人生に寄り添った医療が行えるため、やりがいは大変大きいです。診療の範囲は腫瘍内科では内視鏡治療やinterventional therapy、がん薬物療法、血液内科ではがん薬物療法の他に造血幹細胞移植を学ぶことが可能です。それぞれの診療領域におけるspecialistが指導医として責任をもって指導に当たります。また日常臨床に於いては、主治医制とチーム制がオーバーラップした体制となっております。主治医としての責任ある診療と共に、チームとしてのバックアップ体制も整っているため、急に仕事を休まなければならないときも対応可能ですし、週末の待機も交代制で行っておりますので休暇もしっかりとる事が出来ます。もちろん妊娠中および出産後の復帰の際には当直・夜間祝日の待機は免除となります。

 当科出身の女性医師は全員もれなく内科認定医・専門医を取得しております。当科で取得できるsubspecialityの専門医は消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医、血液専門医、造血幹細胞移植専門医、がん薬物療法専門医などです。個々の進路希望に合わせて研修病院を選択し、専門医を取得できる体制となっております。また希望者は大学院に入り、学位を取得することが可能です(現在までに女性医師3名が大学院に入り学位を取得しました)。この際の当科の特徴として、研究に専念して臨床がおろそかにならないよう、日常診療に即した臨床研究を第一としており、診療を継続しながら学位取得することが可能です。女性医師の診療の現状としては大学スタッフとして勤務している方、各病院で専門医として現場で活躍している方、検診医として診療にあたる方、子育てに専念する方など個々人の希望を第一に考え色々な診療体制に対応しております。

 上記の通り様々な形態で診療、研究、育児をこなしている先輩方がいる科です。当科に興味のある方はいつでもお気軽にご相談頂けますと幸いです。

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