咽頭・睡眠時無呼吸

扁桃
扁桃摘出術
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まり、必要な酸素が体に行き渡らなくなる病気です。近年増加傾向にあり、上気道を専門とする耳鼻咽喉科医が得意とする分野のひとつです。小児の場合は成長障害や学習障害の原因にもなり、成人の場合は突然襲われる眠気により重大な事故につながったり、脳卒中、高血圧症、狭心症、心筋梗塞といった生命に関わる循環器病の原因ともなります。最近では男性不妊のリスクになるとの報告もあります。
患者さんによって異なる睡眠時無呼吸の原因および重症度を、ファイバー検査、画像検査、自宅での簡易検査、1泊入院での終夜睡眠ポリグラフ検査によって精査し、最適な治療法を選択しています。
治療法は、保存的治療法として減量指導、マウスピース装用、経鼻的持続陽圧呼吸療法 (nasal CPAP) などを行い、適応がある患者さんには手術療法 (アデノイド切除術、口蓋扁桃切除・摘出術、咽頭形成術、内視鏡下鼻内手術など) も積極的に行なっております。