臨床研修・臨床実習

Clinical Practice

肝胆膵チーム(胆膵領域)

初期臨床研修でできること

胆膵チームでは胆道,膵臓の疾患を診療しており,市中病院と比較して悪性腫瘍に関連した病態の占める割合が多いのが特徴です.術前診断においては超音波内視鏡,ERCPなど胆膵内視鏡を始めとした画像検査を行い,内科・外科・放射線科を交えたキャンサーボードにて個々の症例の治療方針を検討しています.また切除不能症例においては化学療法を中心として全身治療を行う一方,胆道ドレナージなどによる全身状態の管理が重要であり,ここでも内視鏡処置が重要な位置を占めています.

初期研修医の先生には,入院患者様の検査立案,治療方針決定について,患者様の主担当医として関わってもらいます.日々のカンファレンス,キャンサーボードなど,プレゼンテーションを行う機会が多く,疾患,検査結果に関する理解を深める良い機会になると思います.

検査業務では,腹部エコーは低侵襲かつ,いずれの科に進んでも非常に有用であり,基礎を習得してもらうことを目指して積極的に行っています.胆膵内視鏡検査は多くが側視鏡を用いるため,直視鏡の操作に習熟してから内視鏡を持ってもらいますが,術者の介助や見学を通して学べることも多々あり,積極的に参加してもらいます.

当科の消化器診療の中では,やや難解な領域かもしれませんが,一つ一つの症例を一緒に担当することで理解を深めてもらえるよう指導を行っています.ぜひ胆膵チームで一緒に診療しましょう.

胆膵画像1

専攻医研修でできること

後期研修医の先生には,初期研修の先生同様に患者様の主担当医となってもらい,入院診療,検査業務を行ってもらいます.

胆膵チームの検査にはERCP, EUSのほか,ダブルバルーン小腸内視鏡を用いたERCPや,消化管ステント留置術などがあります.習熟度にもよりますが,基本的には担当患者様の検査を術者として行ってもらいます.特にEUSは,初めは検査画像の理解が難しいと思いますが,描出,診断,結果のプレゼンテーションを一貫して行えることを目指して指導しています.EUSの描出が安定して行えれば,FNAなど穿刺を伴う検査も担当してもらっています.

3ヶ月から半年程度のローテーションとなりますが,胆膵疾患の理解を深めてもらえると思います.お待ちしています.

胆膵画像2
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