後期研修医の声

石谷 瞭先生(令和4年 入局)

 皆さん、こんにちは。札幌医科大学医学部整形外科学講座 後期研修医の石谷 瞭と申します。
私は小学生の頃から野球を続けていたこともあり、運動器に関わる「整形外科」という分野に学生時代より強い関心を抱いておりました。自身の怪我や故障をきっかけに整形外科の先生方に診察・治療していただいた経験、そして再びグラウンドに立てたことは、私にとって非常に大きな出来事でした。そのような経験から「整形外科」という分野にさらに強く惹かれ、志すようになりました。
整形外科は、骨折や靭帯損傷などの外傷はもちろん、加齢に伴う変性疾患、小児の先天性疾患、スポーツ障害、腫瘍、骨粗鬆症、さらには脊椎疾患など、非常に幅広い病態を扱う分野です。患者さんの「動く」といった基本的な身体機能の回復に直接貢献できる点に、大きなやりがいを感じています。治療によって痛みや機能障害から解放され、日常生活やスポーツ、仕事に復帰される患者さまの姿に触れるたび、この道を選んで本当に良かったと実感しています。
札幌医科大学整形外科学講座の魅力の一つとして、大学病院での高度な医療と、道内各地の関連病院での豊富な臨床経験をバランス良く積むことができる点にあると思います。大学病院では先進的な手術や研究に携わる機会があり、関連病院では外来・病棟・手術を主治医として幅広く経験できるため、若いうちから実践的な力を身につけることが可能です。
また、指導体制も非常に整っており、日々の診療や手術で迷った際には、同じ施設の上級医に限らず、他施設で勤務する先輩方にも気軽に相談できる環境が整っています。私自身、臨床で壁にぶつかった際に、常に親身になってサポートしてくださる先輩方に支えられており、この教室の温かい雰囲気を日々実感しています。
さらに、学会発表や論文執筆などの学術活動に対する支援も充実しており、臨床だけでなく研究にも積極的に取り組むことができます。知識や技術を深め、整形外科医としての幅を広げられる環境が整っていることも、当講座の大きな魅力の一つです。
日本整形外科学会ではスポーツ大会も毎年開催されており、当講座では野球部やサッカー部が北海道予選を経て本戦出場、そして優勝を目指して活動しています。私自身も野球部に所属しており、今も大好きな野球を続けられることに大きな喜びを感じています。
整形外科という分野に少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ一度当講座を見学にお越しください。実際の現場の雰囲気、熱意ある指導医の先生方、そしてこれから共に学び働くかもしれない仲間たちの姿を通して、当講座の魅力を肌で感じていただけることと思います。
皆さんと共に働ける日を、心より楽しみにしております。
石谷写真

加賀 飛雄馬先生 (令和5年 入局)

私は4年制の大学を卒業後に整形外科医になりたいという目標を叶えるために医学部に再入学しました。整形外科医を志すようになったきっかけは、1つ目の大学在学中にスポーツ中の事故が原因で頚椎の手術を受けたことでした。術後、後遺症もなくスポーツに復帰することができた経験から整形外科医に魅力を感じ、志すようになりました。

医学部卒業も近づいた頃、志望科は決まっていたものの、将来像のイメージがわかず、研修先については決めかねていました。ある病院に見学にいった際、整形外科の先生が私の所属していた1つ目の大学と交流があり、私の恩師や頚椎手術の執刀医などの話題で盛り上がりました。このことに縁を感じ、札幌医大整形外科の関連病院であるその病院を初期研修先として選び、整形外科医としてのいろはを学ぶこととなりました。その後、次々と新しい縁に恵まれ、徐々に将来像がイメージできるようになり、導かれるようにして札幌医大整形外科への入局を決めました。

そして後期研修が始まりました。私は他大学出身であり、入局時の年齢も30歳を超えていたこともあり、うまく研修を積んでいけるのかと不安に感じていました。後期研修1年目は大学病院で、変性疾患・腫瘍・サルベージ手術など専門性の高い症例を中心に、診察技術の習得やプレゼンテーションスキルの向上、学術活動への参加などを経験しました。最終的に、当初の不安は杞憂であったと感じるほどに充実した1年間となりました。

後期研修2年目では市中病院に配属となり、自身が主治医として外傷を中心とした外来や手術に携わり、上級医の指導のもと、着実にスキルを習得していくことができました。そして3年目は子ども病院での勤務となり、麻痺性疾患の足部変形に対する手術やペルテス病の患児の長期入院管理などを経験し、今までとはまた異なった分野で研修しています。

学生・研修医の頃には明確にイメージすることができなかった当教室研修プログラムの理念である「V字型整形外科医を育成すること」の意味を今になってわかるようになり、とても良い研修環境に身を置いているのだと実感しています。

今後も、置かれている環境でベストを尽くすことが自分の成長につながると信じ、日々精進したいと思います。この文章を読んでくださった皆様と将来、何かの縁で繋がることがあればとても嬉しく思います。

銭谷 俊毅 先生 (平成31年 入局)

みなさんはじめまして、札幌医科大学整形外科学講座後期研修医の銭谷俊毅です。初期研修は観光地や海産物で有名な地元小樽の小樽市立病院で行い、医師3年目より札幌医科大学整形外科学講座にて研修を行いました。その後は、滝川市立病院を経て現在は釧路赤十字病院で働かせて頂いております。
私が所属する札幌医科大学整形外科学講座は一般整形に加えて、小児整形、外傷整形、スポーツ整形に至るまで、幅広い分野を学び、専門性を極めることができます。大学病院での研修では整形外科における高度な医療を学ぶことができる一方、全道各地に存在する地方の関連病院においてはその経験を生かしながら実際の骨折などの外傷や人工関節を始めとする変性疾患の手術の執刀、外来診療、救急診療を行うことができます。
また、年に数回行われる、実際の御遺体を使用させて頂くサージカルトレーニングやその他数多くのセミナー、研修会など勉強する機会が多数あり、日々充実した研修生活を送ることができます。
さらに、大学病院では臨床だけではなく、基礎研究にも力を入れており、脊髄損傷に対する神経再生医療などを始めとした最先端の研究にも携わることができます。
私はもともと小学生から野球をやっていたため、何となく整形外科には興味がありました。整形外科を本格的に志すようになったのは、大学5年生の実習をさせて頂いた時です。先生方の日々の診療に対する熱意や疼痛で動けなかった患者様が元気で退院してく姿、そして何より先生方の一体感のある整形外科教室の雰囲気にあこがれ、自分もこの中の一員になり仕事をしていきたいと思い整形外科学講座に入局させて頂きました。
入局後、日々の診療や患者様の治療方針などで悩み、戸惑うことは沢山ありますが、迷った際には、同じ病院で働く先輩方だけではなく、たとえ勤めている病院が異なっていても様々な先輩方から的確なアドバイスや激励の声を頂くことができ、この医局に入って良かったなと感じる毎日であります。合わせて、現在では自分も諸先輩方のようになるために日々努力するよう心がけて過ごしております。このように素晴らしい環境と指導体制が整っている、札幌医科大学整形外科への入局をぜひお待ちしております。入局して頂いた際には決して後悔はさせません!
最後になりますが、当講座はいつでも見学を受け入れておりますので、ご興味のある研修医の先生方、学生の皆様は気軽にお越しください。